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模試の朝の「お腹が痛い」

その言葉の奥にあるサインと、お母さんができる段階的サポート

今日も私の個人サイトのブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。

模試当日の朝、時計を何度も見ながら「お腹が痛い」と言うお子さんの姿に、どう向き合えばいいのか分からなくなった、というご相談をいただくことがあります。

「ここで休ませたら、逃げ癖がついてしまうのではないか」「せっかく積み上げてきたものが崩れてしまうのではないか」というお母さんの焦りは、本当によく分かります。

目の前で苦しそうにしているお子さんへの心配と、将来への不安が同時に押し寄せてくるのは、親として当然のことです。

最初にお伝えしたいのは、この記事は心理的な向き合い方についての一般的な視点をお伝えするものであり、医学的な診断や治療の判断に代わるものではありません。

そのことをあらかじめお断りしておきます。

また、 強い痛みが続く場合、発熱や嘔吐を伴う場合、体重が急に減っている場合、症状が急激に悪化している場合には、この記事の内容よりも、まず医療機関の判断を最優先にしてください。

医療的な心配がないことを確認した上で、今日のお子さんの状態が次の「4つの状態(目安)」のどのあたりに近いか、少し落ち着いて整理してみましょう。

  • 段階1:【単発の兆候】 模試当日に一度だけ起きている(特定の重要な模試など)
  • 段階2:【反復する兆候】 模試のたびに繰り返し起きている(パターン化している)
  • 段階3:【生活への広がり】 症状が模試以外の学校生活(平日の登校など)にも広がっている
  • 段階4:【日常への深刻な影響】 食事や睡眠など、日常生活のベースにまで影響が出ている

下の段階に進むほど、その場の対応だけでなく、学校や医療機関、外部の相談機関との連携を早めに考えていただきたいシグナルとなります。

がまん強いお子さんほど、言葉ではなく身体の症状(SOS)として不安を表すことがあります。

「サボりたいだけでは」と見える場合でも、本人自身もなぜお腹が痛いのか分からず苦しんでいる可能性がある、という視点を持っておくことが大切です。

このような時、私たちは「当日」と「事後」の対応を分けて、段階的に関わっていく必要があります。

① 当日朝の応急対応

  • 安全の確保を最優先に: まずは体温や痛みの程度を確認し、身体的な急変がないかをチェックします。
  • 問いかけの工夫: 「行けそう?」と結果を迫るのではなく、「今、どんな感じ?」と状態をそのまま聞く言葉を届けてください。
  • 無理のない判断: 本人が「お腹は痛いけれど、行ってみたい」と言う場合は、「途中で体調が悪くなったら無理せず帰ってくる」という約束をして送り出す選択もあります。起き上がれないような場合は、その場で無理に受験の可否を決めきらず、休ませる選択をしてください。家庭は「逃げ場所」ではなく、次のエネルギーを蓄えるための「安全基地」です。

② 当日午後・後日の事後対応

  • 身体の労い: 体調が落ち着いた時間になってから、「朝は辛かったね。お腹はもう大丈夫?」と、責めることなく回復を優しく労います。
  • 本音を聴く時間: 「あの時、どんな感じだった?」と、本人が感じたことをそのまま言葉にできる時間を持ちます。原因究明よりも、気持ちの共有が目的です。
  • プライバシーの配慮: 学校や塾に状況を共有する際は、できる範囲で事前に「こういうことを先生に相談してもいいかな?あなたの味方を増やしたいから」と一声かけ、信頼関係を損なわない配慮をします。

③ 中長期的な相談先の見極め

限界を超えてがんばりすぎてしまう「過剰適応」の状態にある場合、回復には時間がかかります。休むことをマイナスと捉えず、「その後の伸びを支えるための戦略的休息」と捉え、お母さん一人で抱え込まずに専門の窓口を頼ってください。

見極めが難しいと感じた時にご利用いただける個別相談について、いくつか事前にお伝えしておきたいことがあります。

個別相談は有料の心理相談として行っており、対応するのは心理カウンセラーとしての立場からであり、医療行為は行っておりません。

診断や治療が必要な場合には、医療機関の受診と併せてご利用いただくことをお勧めしています。

また、自傷などで緊急性が疑われる場合には、医療機関や緊急相談窓口を最優先でご利用いただきますようお願いいたします。

対応範囲については、個別にお知らせしております。内容についての守秘義務は必ず守ります。

今回の内容は、これまでいただいた複数のご相談を組み合わせて構成した、一つの物語であり、特定のどなたかの事例ではないということを、あらためてお伝えいたします。

模試の朝の小さな一言に、大きな意味が込められていることがあります。

その一言を、どうか見過ごさずに受け止めていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

どうぞ今日も良い一日でありますようにお祈りしております。

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