憧れだけで決める前に。合う子・合う家庭には、最高の6年間になります
今日も私のブログにお越しいただき、ありがとうございます。
感謝申し上げます。
「附属池田、憧れているんです」
面談の場で、少しはにかみながらそうお話しくださるお母さんが、本当に多くいらっしゃいます。
緑に囲まれたキャンパス、チャイムに追い立てられない落ち着いた空気、生徒が生き生きと自分の言葉で語り合う姿。
今、有名進学塾で山のような宿題に追われ、偏差値50前後の壁の前で表情を曇らせているわが子を見ていると、この学校が、まるで救いの理想郷のように映るお気持ち、私にもよく分かります。
わが子に少しでも良い環境をと願うのは、親として当たり前の想いです。
その願いは、決して欲張りなどではありません。
まずはその温かい気持ちを、私自身が心から尊いものだと感じていることを、お伝えしておきたいのです。
附属池田という学校の、確かな魅力
附属池田は、大阪教育大学の附属校として、日本の教育研究を牽引してきた学校です。
掲げているのは「自主・自律の精神の育成」。自ら考え、判断し、行動できる人を育てる、という一貫した軸があります。
授業も、ただ知識を詰め込む形ではありません。
自分で問いを立て、調べ、考え、発表し、振り返る。
この探究のサイクルが日常に組み込まれています。
教科の枠を越えて実社会とつながる学びが実践されているのです。
さらに、社会の仕組みを肌で学ぶ「起業体験」、海外研修、そして大人がお膳立てをするのではなく生徒が自分たちの手で企画し形にしていく行事。
安全教育の面でも、先駆けてセーフティプロモーションスクールの認証を受けた学校です。
つまり、「自分で考えて動ける子」が、心ゆくまで羽を伸ばせる場所なのです。
ここまでお読みになって、「やっぱり素敵」と胸が高鳴った方も多いと思います。
もちろん、その直感は間違っていません。
ただ、その「自由」が、ある日ふと戸惑いに変わることがあります
一方で、入学後にこんな声をうかがうことも、実はあるのです。
「学校が、思ったほど宿題を出してくれない」 「つまずいても、細かく補習をしてくれるわけではない」
はじめてこの声を聞くと、驚かれるかもしれません。
けれど、これは学校が手を抜いているのではありません。
むしろ逆なのです。
「手取り足取りの指示や管理を、あえて手放す」。
それこそが、自主・自律を育てるという確固たる教育設計なのです。
手取り足取り教えることが、必ずしも子どものためになるとは限らない、という信念が学校の側にはあります。
ということは、この「自由」は、家庭のスタンスによって、まったく違う顔を見せます。
「合わないまま入学した」場合に、実際に起きること
抽象的な話だけでは、なかなか自分ごとになりにくいと思います。
そこで、相性を確かめないまま入学したご家庭で、実際に起きやすい流れを、正直にお伝えします。
入学して数週間は、まだ緊張感で回っています。
ところが、早くには明確な提出期限や強制的なテスト範囲の指示が少ないため、五月の連休あたりから、レポートやワークが少しずつ手つかずのまま積み上がっていきます。
本人は「まだ大丈夫」と思っていますが、探究のレポートは、定期テスト直前の締め切りに一気に片づけられるものではありません。
すると、はじめての定期テストで、思ってもみなかった点数が返ってきます。
ここでお母さんが「あれだけ受かるために頑張ったのに、どうして」と焦り、家庭が「勉強の進捗を問い詰める場所」に変わってしまう。
これが、いちばん多いつまずきの入り口なのです。
問い詰められた子どもは口を閉ざし、朝、なかなか布団から出られなくなる。
お母さんはさらに不安になって管理を強める。
この悪循環が静かに深まっていく様子を、私は数多く見てきました。
ただ、これは子どもの能力の問題でも、学校選びの失敗でもありません。
「管理型に慣れた子を、自律型の環境に、準備なしで置いた」という、相性のミスマッチが原因なのです。
あなたのお子さんは、どちらでしょうか ── 相性の簡易チェック
では、わが子はどちらのタイプなのか。ご家庭で確かめられるよう、日頃の様子を思い浮かべながら、次の項目に目を通してみてください。
あてはまるものが多いほど、附属池田の自由が「翼」になりやすいと考えていただいて構いません。
お子さん自身について
- 塾の宿題を、親に言われる前に自分から始めることがある
- 「なぜそうなるのか」を、自分から質問したり調べたりするのが好きだ
- 予定表やテスト範囲を、自分で書き出して管理しようとしたことがある
- 失敗しても、次はこうしようと自分なりに立て直そうとする
- 興味を持ったことには、頼まれなくても深く取り組む
ご家庭について
- 子どもが失敗しても、すぐに手を出さず、少し見守っていられる
- 家庭の会話が、点数や順位よりも「今日どう感じたか」に向くことが多い
- 学校に「面倒見の良さ」より「本人の成長の機会」を期待している
- 親が先回りして段取りするより、本人に任せる場面を作れている
あてはまる項目が少なかったとしても、どうか落ち込まないでください。
それは「向いていない」という宣告ではまったくありません。
むしろ、入学までにご家庭で準備できることが、はっきり見えたということなのです。
すぐに答えが出なくても、仕方がないことです。この問いを持てたこと自体が、大きな一歩なのです。
心理の視点から ── 入学期は「揺れて当たり前」
一つ、知っておいていただきたいことがあります。
中学入学の時期は、自我が芽生える思春期と、環境の激変が重なる、人生で最もメンタルが揺れやすい季節です。
だから「朝、学校に行きたがらない」「家でスマホばかり見てダラダラしている」ように見えても、それは決してサボりではありません。
新しい環境に必死で適応しようとしている、心と脳のサインなのです。
だからこそ、勉強しないという目に見える行動の表面だけを捉えて叱っても、解決にはなりません。
「勉強したくない」という言葉や、反抗的な態度の奥には、「本当は認められたいのに、うまくいかなくて苦しい」という、声にならない気持ちが隠れていることが多いのです。
その奥の気持ちに気づいてもらえた安心感があって、はじめて子どもは、もう一度自分でペダルを漕ぎ出す力を蓄えられます。
お母さんが不安になり、焦ってしまうのも、無理はありません。
その焦りを、どうか一度、そのまま受け止めてあげてください。
親のマインドシフト ── 補助輪を、そっと外していくように
ここで、一つのたとえをお話しさせてください。自転車の補助輪です。
いつまでも親が後ろから支え続け、転ばないように先回りして小石まで取り除いていたら、子どもは一生、自分の力で漕げるようになりません。
時にふらつき、倒れそうになるわが子を、ぐっと手を放して見守る。
この「伴走」の意識が、これからの6年間の鍵になります。
そのために、家庭を「勉強の進捗を監視する場所」にしないでいただきたいのです。
むしろ、転んでも必ず帰ってこられる、100%安全な避難所であってほしい。
そこで交わされる何気ない会話の奥に、子どもが本当は何を感じているか、その小さなサインが必ず隠れています。
役割は、こう分けて考えると楽になります。
学校は「実践の場」、家庭は「リズムを整え、安心を届ける安全基地」。
そして知識の補給は、必要に応じて外部に頼る。
全部を家庭で背負い込む必要は、まったくないのです。
外部に頼らず、ご家庭だけで支える道もあります
ここで、一つ正直に申し添えたいことがあります。
この「知識の補給」は、必ずしも塾でなければならないわけではありません。
たとえば、お子さんが自分で計画を立てられるタイプであれば、市販の問題集と、週に一度、親子で予定を確認する時間だけで十分に回るご家庭もあります。
学校の先生に質問に行く習慣がつけば、それがいちばんの補習になります。
オンラインの無料教材や、地域の図書館を学習場所にして、みごとに自走しているご家庭も、実際にあるのです。
大切なのは「塾に入れるかどうか」ではなく、「今のわが子に、どんな種類の支えが、どれくらい必要か」を見極めることです。
支えが足りなければ苦しくなりますが、必要以上に支えれば、せっかくの自律の芽を摘んでしまいます。
この見極めさえできていれば、ご家庭だけで支える道も、立派な選択肢の一つなのです。
次回予告
「自立が大切なのは分かった。でも、日々のレポートや独特な定期テストに、子どもが実際についていけていない現実は、どう乗り越えればいいの?」
そんな声にお応えして、次回7月5日(日)公開のテーマ8【日常・行動編(伸びる子・つまずく子の決定的な違い)】では、附属池田の探究授業・レポート・定期テストの現場を解剖し、わが子が「指示待ち」から「自律駆動型」へ脱皮する見極め方をお伝えします。
ここまでお読みになって、「うちの子はどちらだろう」と、かえって迷いが深くなった方もいらっしゃるかもしれません。
こういうお悩み、本当に多いですよね。
実は、私の個別相談でも、まさにこのケースのご相談をよく受けます。
ご家庭だけで見極めるのが難しいと感じたときには、附属池田のシステムを知る専門家と一緒に、わが子との相性を確かめる時間を持つのも、一つの方法です。
もし今、一人で悩んで抱えていらっしゃるなら、TMC池田では無料体験授業(各教科1回)と相性相談を承っております。
ぜひ、一度、お話ししてみてください。
附属池田専門塾 進学塾TMC池田
https://www.tmc-ikeda.jp/
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうぞ今日も良い一日でありますようにお祈りしております。
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