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私立中学での不登校(9)──ご家族の覚悟と、たった一言が分ける「その後の未来」

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私立中学での不登校──ご家族の覚悟と、たった一言が分ける「その後の未来」


今日も私のブログにお越しいただき、ありがとうございます。

感謝申し上げます。


先日より、せっかく合格して通い始めた私立中学校で、不登校になってしまったお子さまの「学校復帰」について考えております。

前回は、私立中学へ本気で復帰したいと願うのであれば、お子さまご自身に最低でも四つの条件が備わっている必要がある、というお話をさせていただきました。

  1. どんなに辛くても、学校に通いたいと、心の底から思えていること。
  2. 学習の遅れを認めて、プライドを捨てて向き合うこと。
  3. 冷静で、無理をしないこと。
  4. 勉強だけが不登校の理由ではないと自覚していること

私のところへ相談に来て、実際に復帰を果たした子どもたちに共通して見られたのが、この四つの覚悟でした。

ただ、これだけの強い意志を持っていたとしても、私立中学への復帰は、それだけではまだ難しいのが現実です。

なぜなら、どうしても乗り越えなければならない「五つ目の壁」があるからです。

それが、「学習の遅れを取り戻すこと」です。

私立中学のカリキュラムの進み方は、公立とはまったく違います。お休みしていた間の遅れを取り戻し、同級生と同じ範囲まで追いつかせたとしても、それだけでは復帰後の凄まじい授業スピードにはすぐについていけなくなってしまいます。

ということは、復帰するその日までに、他のお子さまたちよりも「さらに先の内容(予習)」まで、学習を進めておかなければならないのです。

ただでさえ心と体が疲弊している不登校の期間に、さらに余分な学習量をフルスピードでこなしていく。

これができるかどうかが、大きな分かれ目になります。


しかし、これを乗り越えれば必ず復帰できるかというと、必ずしもそうではありません。

ここから先は、お子さま本人の問題ではなく、お母さま、そしてご家族の皆さまの「覚悟」のお話になります。


私立中学で不登校になった場合、「学校復帰はあきらめるくらいの覚悟が必要である」と、これまでもお伝えしてまいりました。

ところが、お子さまが想像を絶するような努力を重ね、ついに学校へ復帰したあと、少し時間が経って定期テストの結果などが思わしくないと、復帰前には「行けるだけで本当に十分」とおっしゃっていたはずのご家族が、つい、こう口にしてしまうのです。

「せっかく戻れたのだから、もう少しがんばったら?」

お母さまに悪気はないのです。これまでのご苦労や、我が子の将来を思えば、つい焦ってしまうのも仕方のないことだと思います。

ただ、この一言が、ギリギリのところで踏ん張っているお子さまの心を、どれほど深く傷つけるかということを、どうか考えていただきたいのです。

本当にこの一言だけで、最難関中学に見事復帰できた子どもが、再び通えなくなってしまったというケースがあります。

その子どもは、学校を辞めて公立中学へ転校しましたが、そこにも通うことはできず、高校は通信制、大学受験はあきらめ専門学校へと進みました。

そして今、実家を離れて暮らし、お盆もお正月も、実家には帰らないままです。


たった一言で、ここまで歩く道筋が変わってしまうことがあるのです。


このとき、その子どもは「テストの点数」を責められたと感じたのではありません。

「これだけがんばって戻ってきた自分を、まだ認めてもらえていない」と、そう受け取ってしまったのではないでしょうか。

子どもの内側では、私たち大人が想像する以上に、たくさんの感情が渦巻いています。

学校に戻れた安堵、また行けなくなるかもしれない不安、周りに追いつきたい焦り、それでも疲れている心。そういったものを、子どもはまだうまく言葉にできません。

だからこそ、点数や態度といった「見える部分」だけで判断をなさらず、その奥にある「言葉にならない想い」に、そそっと耳をすませていただきたいのです。

ですから、六つ目の条件はこうなります。

「ご家族は、もう学校に復帰しただけで十分と、心から応援するだけ」

これ以上の無理はさせず、楽しく通えているのなら、成績はギリギリでもよい。

そうご家族が心から思えないのであれば、最初から学校復帰を望まない方が、結果的にお子さんの心を守ることになります。

もちろん、学校復帰だけが唯一のゴールではありません。別の環境でイキイキと自分らしさを取り戻す道も、たくさん用意されています。

大切なのは、学校に戻ることではなく、お子さまの心がこれ以上折れないことです。

私立中学で不登校になる子どもは、もともと、受験勉強で大きな無理を重ねてきた、本当に真面目で優しい子たちです。

どうか、「元気で、健康で、笑顔でいてくれたら、それで十分」と、心から思っていただきたいのです。

ここまでお読みくださり、ご自分のこれまでを振り返り、胸が痛くなったお母さまもいらっしゃるかもしれません。

これまでの道のり、本当にお疲れさまでした。

お母さまご自身も、一人でたくさん悩み、苦しんでこられたことと思います。

過去のことを悔やむ必要はまったくありません。

今日この瞬間から、お子さまへのまなざしを少し変えていけば、それで十分なのです。

それでも、ご自身だけで抱えるには、あまりにも重いお気持ちもあるかと思います。 何をどうすればよいのか、ご家庭の状況によって本当に違いますので、一般論ではどうしてもお伝えしきれない部分があります。

ですから、もしよろしければ、一度私にお話を聞かせてください。

どうか一人で悩まないでください。

お子さまとご家族にとって、今何が一番大切なのか、ご一緒に丁寧に進む道を探していきましょう。

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私のところでの個別相談では、たとえばこのようなことをご一緒に整理してまいります。

  • 四つの条件のうち、今そろっているもの、これから育っていきそうなものの見極め
  • 在籍されている私立中学校への、具体的な配慮のお願いの仕方
  • 別の道を選ばれる場合の、お子さまに最適な選択肢の提示
  • お母さまご自身のお気持ちを、どのように整えていかれるかのメンタルケア

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最後までお読みいただきありがとうございました。

どうぞ今日も良い一日でありますようにお祈りしております。

この記事は、中学受験と不登校(665)を加筆・修正したものです。

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