中学受験と不登校(738)学校に行けないときの学び6


学校に行けないときの学び6



今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。


学校に行けないときの学びについて、ここまでお話ししてきました。


ここまで来たからと言って、動き出していくとは限りません。

なぜなら、ご本人もわからないからです。


不安でいっぱいの気持ちを抱えて、フリースクールや教育支援センターに行ってみる、あるいは在籍校にもう、一度、行ってみるというのは、かなりのストレスです。


だから、エネルギーが貯まっていないと難しいとよく言われるのは、再び動くときの不安感よりも行きたいという思いが勝らないと、動けないからなのです。


家にいるときに学んでおくことの大切さは、この不安感を少しでも減らしておくことができるからなのです。


ところで、フリースクールと学校復帰では、どちらが行きやすいかということを考えてみると、子ども達の話では、フリースクールの方が楽だということでした。


中には学校の方が楽だという子どももいましたが、知らないところだという不安はあるけれども、嫌ならいかな打ても良いと思える分だけ、気持ちは楽だというのです。

そのくらい学校に行くことにはプレッシャーがあるのだということでしょう。


ですから、学校復帰については、安易に考えずに、準備を丁寧にして、苦手教科だけでもいいので、学校の進度よりも少し先まで学習をしておいて、安心できる材料をたくさん作ってから、別室登校とか得意教科の時だけ教室に入るとかを考えて行くのが良いと思います。


中には、「途中からは嫌だ!」という子どもがいます。


気持ちはわかります。


「途中から入るのは、自分だけずるいと思われる」「みんなに注目されてしまう」などと周りの目を気にしたり、「やる以上はきっちりしたい」と不安感もあり完璧主義に陥いることもあります。


「そうするとやっぱり行けない。私はダメだ!」と感情を爆発させて家にしばらくひきこもってしまうことも起こります。

そういうこともあるのだと、事前にお母さんが理解をしておくと、慌てず、また、「やっぱり・・・」と落胆することもありません。


行こうとした結果、不安感に押しつぶされそうになって、何とかしなければと焦る気持ちから、感情が爆発しただけなのです。

前向きの気持ちの結果なのですから、それでいいのです。


お母さんに余裕がないと、やっぱり行くのは難しいんだ、という理解になってしまいます。

行っても行かなくても、元気でいれば何とかなる!くらいの気持ちでいてあげない限り、子どもは動けません。



子どもが学校に行けなくなったときには、

学校に行って欲しい
どうして行けないの?
他の子どもは行けるのに

などと思っていたと思います。

ある程度の日数が過ぎていくと、だんだん、諦めのような気持になってきます。


そこから少しずつ、どうしたら動けるようになるのか、何とか社会で生きていけるようになって欲しいと思うようになっていきます。


子どもが動き出そうとすると、子どもが学校に行けなくなったときに、思っていた学校に行って欲しいなどの思いが、再び、出てくることがあります。

それを感じてしまうと、子どもが動けなくなることがあります。

だからこそ、お母さんが考え方を変える必要があるのです。



これが、子どもが不登校になったときのお母さんの「学び」なのです。



子どもも同じように学んで、そして教科学習も行って、準備をして外に出ようとしているのです。

子ども達がしんどくても変わっていっているのです。


お母さんも、お子さんが元気に社会に戻っていくために、しっかりとお子さんから学んでいただければと思います。



最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日をお過ごしください。

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