中学受験と不登校(780)小学校低学年から中学受験塾に行かせる?

小学校低学年から中学受験塾に行かせる?
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
中学受験の大手進学塾にお子さんを通わせるためには、もっと中学受験と大手進学塾のことを知っていただきたいとお話ししてきました。
30年くらい前から中学受験の大手進学塾も見事なまでに変わっていません。
塾サイドからするとどんどん進化している、変わっていると言うかもしれませんが、やっていることは、大きくは変わっていません。
この10年くらいの間に、大手進学塾が変わったところがあります。
それは、小学校低学年の子ども達を集めて、勉強をさせるようになったことです。
これは、早くから学習させる方が良いと考えるご家族がいらっしゃることもあり、人気になってきています。
もうここまでしないといけないのかと、私などは驚きを超えて呆れてしまいます。
なぜなら、小学校低学年の間は、中学受験だけでなく、高学年から高校生になっていくための一番、大切なものを身に着けていく時期だからです。
この、一番大切なものというのは、基本的な体力、基礎学力、学習習慣だと私は思っています。
これらを身につけていくときに、中学受験塾に入塾させて、高学年の子ども達と同じように学習を始めさせるということは、まったく泳げない子どもをプールに放り込み、100mを泳ぎ切れといっているのと、何も変わりません。
そんなことできるわけがないのです。
それと、この一番大切なものを身に着けていないまま、中学受験の大手進学塾に放り込まれても、学習についていけず、あとから入ってくる子ども達にどんどん抜かされるどころか、勉強が嫌になり、中学受験塾も続かなくなります。
中学受験塾の低学年のコースでも、かなり先取りをしていきますから、基本的な学力がなければ、ついてはいけません。
まだ小学校1年生の子どもであれば、勉強習慣などほとんどついていなくても当たり前の状態です。
その子に、どんどん先取り学習を受けさせるなど、無理をさせている以外にはありません。
まず、いっぱい外で遊ばせたり運動させたりして、しっかりと体力をつけるようにして欲しいと思います。
そして、毎日1分でも2分でもいいので、学校の宿題や読み書き計算のドリルでもいいですから、学習する習慣づけとして、してもらってください。
それと、お母さん、お父さんの読ませたい本ではなくて、子どもが読みたい本、読める本を読ませてあげてください。
その上で、読み聞かせもしてあげるとさらにいいと思います。
そして、小学校1年生なら1年生の、2年生なら2年生の当該学年の漢字の読み書き、計算は確実にできるように、してあげてください。
百ます計算は小学校低学年ならたし算、ひき算、かけ算は2分以内にできれば十分です。
また、小学校低学年の間に、いろいろなところに出かけたり、様々な体験をしておくことができれば、なお、良いと思います。
体力がしっかりと着いて、当該学年の読み書き計算ができて、学習習慣がついていれば、小4くらいから中学受験大手進学塾の入塾テストを受けても合格できますし、その後も塾の指導に十分についていけますし、低学年から入塾している子どもに追いつき、追い越すことは、それほど難しいことではありません。
ですので、一番やってはいけないのは、読み書き計算もできない、学習習慣もついていない状態で、入塾させてしまうことです。
こうしてしまうことが、最も成績が伸びず、子どもに勉強を嫌にさせてしまい、お母さんとの心理的距離を取ろうとしてしまう子どもに、お母さんがさせてしてしまうことになります。
そうなると、もうお母さん、お父さんの言うことはあまり聞かない子どもになってしまうことがほとんどです。
そうならないように、まず、今、お子さんには、体力をつけること、読み書き計算をできるようにすること、学習習慣をつけること、の3つを身につけさせてあげていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうぞ今日も良い1日でありますようにお祈りしております。
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話をしているのは、
荒井尚宏先生(私立中学中堅校受験専門塾 旭進学会塾長)
谷 圭祐(附属池田専門塾 進学塾TMC池田 算数・理科講師)
です。二人とも、大手進学塾での経験と長年の指導経験をもとに、お話しさせていただいています。
中学受験や不登校など、教育のことを思うがままに二人でお話しさせていただいています。
ぜひ、ご覧ください。
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