中学受験と不登校(760)本当に塾が必要ですか?19

本当に塾・予備校が必要ですか?19
塾・予備校が本当に必要なのか、受験するためには、何が費用なのか、どうしたら良いのかということをお話してきました。
日曜志望校別特訓は必要ないということを、お話させていただきました。
旭進学会の荒井先生ともよくこの話をさせていただきます。
私がこれまで中学受験する子ども達には、荒井先生の過去問への取り組み方を参考にさせていただきながら、入試問題を使った実践的なトレーニングを行ってきました。
その中で、少しだけ補足しておきます。
1.現時点での志望校を、第1志望校から第5志望校までを考える
学校が絞り切れなかったら、5校にとどまらず、もう少し多くてもよい。
2.それぞれの学校の過去問を入手する
3.土日に時間を測って実際の入試と同じように解答する
大手の進学塾で志望校別特訓を受けようと思うと、志望校によって、成績条件が課されていることがあります。
この成績を取るために、懸命になっている子ども達がいます。
このことが、そもそも間違っています。
その志望校別特訓のために成績を無理してあげるよりも、これまでお伝えしたように、基礎を徹底することが何よりも重要なことです。
それに、成績が足りないのですから、その時点では、志望校別特訓は受けられないことも認めて、受け入れなければなりません。
次に、現時点で、考えられる受験校を選ぶ必要があります。
第1志望から第5志望くらいまでは、考えて欲しいと思います。
最低限、このレベルの学校には合格しておきたい、というレベル、いわゆるすべり止めの学校を必ず想定してください。
子ども達はここを見たくない、考えたくないので、どうしてもここを考えないし、向き合わないことになりますが、それは、お母さんがしっかりとお話していただき、自分の成績を考慮して、自分と向き合っていただかないといけません。
たとえ、不合格になった場合、公立中学に進学すると決めていたとしても、自分の本当の力をしっかりと見つめるためにも、自分の学力レベルの最終確認になるので、すべり止めはしっかりと考えて、学校選びをしておくことを強くお勧めします。
これを嫌がる子どもがいます。
はっきりと現実を突きつけられるからです。
そこを逃げているのでは、本当に力をつけることはできません。
ですから、そこは自分としっかりと向き合って、すべり止めになる学校を考えていただきたい思います。
すべり止めになるのは、それまでの平均偏差値から5から6下のランクの学校になります。
それには、各大手進学塾が出している中学校別の偏差値表があると思いますので、それを見ていただければと思います。
同じ偏差値レベルではなく、幅があれば、学校を絞り切れなくてもかまいません。
第1志望校から第5志望校まで、2校ずつくらい選ぶつもりでもいいかもしれません。
そうして、受験の可能性がある第5志望、第4志望などランクの低い学校から、第1志望校までの過去問を手に入れてください。
できるだけ、ランクの下の方から第1志望までの間の、いろいろなランクの問題がある方が良いと思います。
それを、ランクの低い方の入試問題から、解いていきます。
そうすると、全部で10校の過去問、赤本を購入していただくと、50年分できます。
最低でもこの程度はやりたいところなのです。
そうして、土曜日、日曜日に時間を測って、解答していくのです。
あとは、前回お伝えしたように、自分で採点をして、点数を出して、記録をつけ、わからなかった問題、間違えた問題を解き直すのです。
これだけで、ものすごく問題を解く力がついてきます。
自分なりの目標に対して、意識も変わってきます。
志望校別特訓を受けることで、入試を突破していく力がつくところを、かえってその力を失くしてしまうことは、もったいないと私は思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日になりますことをお祈り申し上げます。