中学受験と不登校(706)時代が違うと


時代が違うと


今日も私のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。

感謝申し上げます。


現代は、インターネットが普及して、今の子ども達は、当たり前のようにインターネットを使っています。

それはそうです。

スマホもインターネットも生まれた時からあるのですから。



私が子どもの時は、まだ、家電の三種の神器(冷蔵庫・洗濯機・掃除機、のちに掃除機が白黒TV に変わる)がようやく各家庭にあるようになりましたが、まだ3C(カラーテレビ(color TV)、クーラー(cooler)、自家用乗用車(car)の3種類)は多くの家庭ではありませんでした。



今のお母さん、お父さんは、昭和40年代後半(1970年代前半)から昭和50年代(1985年まで)の生まれの方がほとんどだと思います。

中には昭和60年代の生まれの方もいらっしゃるかもしれません。

3Cがそろった後、高度経済成長後半からバブル期の間くらいに生まれていらっしゃる方が多いでしょうから、私とでも生きている時代が違います。

ちょうど小学生から中学生の頃に、バブルがはじけ、大学生くらいの年齢の頃には、就職氷河期(平成3年(1993年)くらいから平成16年(2004年)くらいまで)の後半で就職に苦労された方もいらっしゃると思います。


そんな時代に、今のお母さん、お父さんは生きていらっしゃったのです。


今の子ども達は、長い平成不況をの後半に生まれています。

今の中学生でも平成20年前後の生まれです。


Windows95によってインターネットが一気に普及するのが平成7年(1995年)からです。

ちょうどその前の平成3年(1991年)から平成5年(1993年)に、浮かれたバブルがはじけ、世の中は平成不況に突入していきます。


その中で、世の中の急激な変化に、残念ながら日本は、失われた30年と言われるように、経済成長できず、デフレになり、世界の変化から取り残されていきます。


平成14年(2002年)からの「ゆとり教育」は、学習内容を減らして、学習時間を減らしてでも、子ども達の心に寄り添う教育をしなければならないと始まりましたが、結局、学力低下が酷いとばかりに、学力重視に戻り終わりを告げました。


そのような中で、iPhoneが爆発的に普及するのが、平成20年(2008年)のリーマンショックの頃です。


子ども達にとっては、不況の真っただ中で生まれ、その時には、インターネットも、スマホも、もう当たり前のようにあったのです。



ここまで、時代を振り返っただけでも、お母さん、お父さんと、子ども達の生きている時代がはっきりと違うことがわかると思います。

そこに、今、日本はAIブームです。

いや、日本だけじゃないかもしれません。



OpenAIのChatGTPによって、一気に世界が変わり始めました。



どんどん、世の中は変わっていきます。

それと同時に、我々に求められるものも、どんどん変化していきます。



これからの時代、AIを使いこなせない人は、社会から取り残されていくことは間違いありません。


ChatGTP Searchによって、Googleで検索するいわゆるググることよりも、もう素早く正確な検索ができるようになり、もうGoogleで検索することも、時代遅れになっていきます。



このような時代にも関わらず、お母さん、お父さんが生きてきた中で身に着けた価値観、思っているような価値観では、子ども達はもうやっていけないことも多々あるということを、しっかりと自覚をしておかなければ、子ども達が困ることが出てくるのです。



時代の変化が、お母さん、お父さんがこれまで生きてきたときよりも、はるかに早く、価値観の転換ができなければ、子ども達は完全に時代に取り残されていることもあるのです。


AIの出現で、なくなると言われる職業もたくさんあります。


これから、どうなっていくか、誰にも分らないときに、いつまでも自分達が生きてきたときの古い価値観に囚われていてはいけないのです。



大学入試は、世の中の変化に対応すべく、方向転換が始まりました。


ペーパー試験で問える中身では、もう対応できないとばかりに、どんどんペーパー試験だけで合否を決める募集人員を減らしています。



ところが、高校入試、中学入試は、まだまだそこからは程遠い状況です。



しかし、国公私立を問わず、小学校から高校まで、学校の授業も変化していっています。


そのことを、お母さん、お父さんはどの程度、理解されていらっしゃいますか?


先日、「中学受験は変わらない」ということを、このブログでお伝えしました。


これは変わらないというよりも、「私立中学が変えられないでいる」というのだと思います。



私立中学が、生徒募集を考えた時に、大学の合格実績も重要だと思いながらも、時代の変化、大学入試の変化にも対応しなければならず、小学生にどのようなことを求めるのかを、決めかねているために、まだ、以前と変わらない入試を行っていると言うのが現状でしょう。


お母さん、お父さんが、子ども達に何を求めるのかを考える前に、まず、お母さん、お父さんが時代の変化を感じて、その中でも変わらないものと変わっていくものを見極める必要があります。



そして、変わらないものをしっかりとお子さんに伝え、変わっていくものに対しては、人として、なにを身に着けないといけないのか、そのためにはどういう教育を受けることが求められるのかを考えなければ、中学受験や高校受験を考えることなど、あり得ないはずなのです。



年始にあたり、受験のことなどを考える前に、時代の大きな変化に対して、大人の私達が子ども達のために、これからの時代を乗り切るためには何が必要かを、もう一度、ぜひ、真剣に考えていただきたいと思います。



今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日をお過ごしください。

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