中学受験と不登校(736)学校に行けないときの学び4


学校に行けないときの学び4


今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。


前回まで、具体的な学習の話ではなく、家の中で、まだ、学習に向かない子ども達に興味関心を持ってもらうためのことについて、お話ししてきました。


興味関心を持ってもらうといっても、なかなかそこまでいかないこともあると思います。


心の中が落ち着かないと、外側には興味はわかないものです。

ですから、そこは焦ってしまって、無理強いしてしまえば、結果的に、それまで動けなかった時間の倍の時間がかかることになってしまいます。



これは、私が長い間、学校に行けなくなった子ども達とそのご家族とお話しさせていただいてわかったことです。

そのことは、ご家族は十分にお考えいただき、焦っているのは、お母さん、お父さん自身なんだということをご理解いただきたいと思います。



さて、少しずつ落ち着いてきて、やはり学校の勉強に遅れていることをご本人が不安に感じ始めたら、学校の勉強について、少しずつ始めるいいタイミングだと思います。

ここでも、慌てて、今、学校がやっていることを勉強させようとしてはいけません。

まず、どこからならわかるかを一緒に考えてみてあげて欲しいのです。


中学生くらいの男の子で、ちょっとわからないとお母さんにも言えないような場合もありますから、「この辺まではわかる」と言ったら、「忘れているかもしれないから、そこまでの復習をさらっとやってから、先に進めてみようよ。」とそのところまでの内容を復習しておくと、わからなくなっているところが見つかると思います。


たぶん、困るのが、小学校で行けば、算数、国語の漢字、高学年なら理科、社会も入るかもしれません。

中学生なら、英語、数学、国語の古典(古文・漢文)、理科の1分野といったところでしょうか。


たとえば、中1の5月くらいから学校に行けなくなった場合は、まず、小学校の算数の復習をさらっとやっておくと良いと思います。

中学の問題集の中には、小学校の復習が最初についているものがありますから、そこを使って、わからないところを見つけてわかるようにしておくことで、かなり気持ちが楽になります。


小学校5年生の夏休み明けから学校に行けなくなったような場合は、小学校1年生からの読み書き、計算からもう一度、確認していくと良いと思います。

「苦手なところがあると思うから、総復習だけしておこうか?」などと声掛けしながら、できないところを見つけて練習できるようにしておくのが良いと思います。

有名な百ます計算なども使い、毎日、少しずつでもやりながら、計算が早くなっていくのを実感するのも良いと思います。



わからないところが見つかったら、可能であればご家族が教えてあげていただくのが良いと思います。

どうしても難しければ、他の方、塾や学校の先生、フリースクールの先生にお聞きいただくのが良いと思います。



こうしていくことで、わからないところが減っていくことで、少しずつ自信を取り戻していけます。


実は勉強すること、わからないことができるようになることはとても大切なのですが、不登校で不安になっている子どもが、自信を取り戻していくことが何よりも重要なことなのです。



ここまでくると、かなり動けそうな状態になっていると思います。

それでも、焦らないことです。

まだ、家の中で、少しずつ勉強が始まっただけのことです。



ここまでできたんだから、などと思い、「フリースクールに見学に行ってみない?」とか「別室登校できるんじゃない?」というような声かけをしてしまえば、すべてが振り出しに戻ることもあると、覚悟しておいていただきたいと思います。

それは、お母さんの思い、お父さんの考えでしかないのです。

子どもがどうしたいか、子どもが動くエネルギーが貯まっているのかどうか、それしか動ける材料はないのですから。


絶対にお母さん、お父さんの動いてほしいという思いで、声をかけないようにしてあげて欲しいと思います。



最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日をお過ごしください。

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