中学受験と不登校(666)私立中学での不登校(10)

私立中学での不登校(10)
~なぜ私立中学への復帰を望むのか~
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
先日より、私立中学校での不登校の子どものことを考えています。
合格して通っていた私立中学校を不登校になってしまい、そこからふっきできるかどうかというお話をぜんかいさせていただきました。
私立中学に復帰したいと本気で思うのであれば、少なくても、7つのことが必要だと、私立中学を不登校になった子ども達と接していて、学ばせていただきました。
1)どんなに辛くても、学校に通う方がやはり良いと感じる
2)勉強を嫌がらない
3)冷静で決して無理をしない
4)勉強だけでは、復帰できないことを自覚している
5)勉強の遅れを取り戻す
6)ご家族が学校復帰をあきらめるくらいの覚悟
7)ご家族は、もう、学校に復帰しただけで十分と、心から応援するだけ
前回までのものに、少し手を加えています。
6は番号を付けていませんでしたが、あえて加えた方が良いと思い、付け加えました。
これだけの覚悟をもって勉強もし、不安感とも向き合い、復帰に向けて努力をしても、それでも、辛くて学校を去った子ども達もいます。
なぜ、そこまでして、私立中学への復帰を望むのかということを、何人かの子どもに聞いたことがあります。
理由はそれぞれ違う点がありましたが、共通していたことは、「これしか自分を保てることがない」という、ものでした。
自分が小学生時代に、遊びたいことも我慢し、何とか合格できた学校に通えなくなったら、自分は何のために努力を続けたのか、何のためにここまでやってきたかわからないと言うのです。
そのくらい、苦しくつらい努力を続けてきたことが、その言葉からは読み取れてしまいます。
でも、学校に通うことは不安で不安で仕方がない。
周りにどう思われているのか、どう接していけばいいのか、教室でどのような顔をしていたらいいのか、何もかもが不安だと。
その不安と戦ってでも、自分のアイデンティティーのために、プライドのために、学校復帰をしたいというのです。
それは、ある意味で、ご家族も同じなのです。
ご家族の方が、もっともっと強く望んでいらっしゃるかもしれません。
そのことを感じ、その期待に応えないといけないという思いもあるのだと思います。
これほど強く思っていても、先述した7つがそろっていないと、私立中学への学校復帰は難しいですし、もっと言えば、7つそろっていても、復帰できないこともあると思います。
少しでも難しい、偏差値の高い大学に合格できるようにと、中学受験で私立中学に合格することを第一目標にし、合格したら楽しい中学校生活があると考え、合格するまでの我慢だと思い、中学受験をがんばった子どもには、不登校になることは、ものすごく辛いことだと思います。
それは、元をたどれば、なぜ中学受験をするのか、どこの中学に行き、どういう6年間を過ごしたいのかということを、どの程度考えていたのかを問われることにもなります。
そして、合格したら楽になる、もっと楽しい学校生活になると、表面的なことだけを考えていたとしたら、学校に通えていたとしても、決して楽しい学校生活ではないかもしれません。
私立中学を不登校にならないために、中学受験の時から、しっかりとなぜ、その私立中学を受けるのか、なぜその学校に通いたいのかを、しっかりと考えて学校選びをしてほしいと、心から願わずにはいられません。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。