中学受験と不登校(657)私立中学での不登校(1)

私立中学での不登校(1)
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学校に行けない状態は、公立も私立も国立もありません。
どんな学校でも、学校に行けない状態は起こります。
国立・私立中学の場合は、その国立・私立中学が小学校もあった場合は、内部進学の子ども達もいますが、ほとんどの場合が、中学受験で合格した子ども達です。
そのため、公立中学校の場合と事情が違くところがあります。
そのことについて、何回にわけて考えてみたいと思います。
ここで、国立中学の場合は、私立中学と似ているところと、違うところがありますので、当面は私立中学について、考えることにいたします。
これまでお子さんが、私立中学を不登校になりお困りになられたお母様方に、私立中学が公立中学との違いについて、どのようなことがあるかをお聞きしたところ、全員が「入試」とお答えになられました。
確かに「入試」もそうなのですが、私はもっと考えないといけないことがあると思っています。
それは、「私立」ですから、明確に学校の教育方針というものがあります。
その教育方針のもと、学校システムがあり、授業があり、その学校が求める人物を選ぶために「入試」があると私は考えています。
この学校の教育方針、教育理念をしっかりと理解し、伝統や規律、学校のシステム、授業のことを知っておくことが必要です。
子ども達は、今までの公立のような「ふわっとした」感じで、考えていることがほとんどです。
実際に、どういう学校かということは、オープンキャンパスや文化祭の見学、塾の先生の説明などをどれだけ聞いても、実際には、全くわからず、通いだして初めて実感として感じるはずです。
ここに、当然、「なんか違う」「思っていたのと違う」と事が出てきます。
これがはっきりと理解できる子ども達は、違いを受け入れたり、はっきりと学校を変わるという選択をしたりできます。
要するに違いをうまく消化できるか、できないかが明確なのです。
ところが、問題は「何となく違う」を感じてはいるのですが、うまく言葉にできない子ども達が問題なのです。
この子ども達は、違いをうまく消化できないでいるために、通うたびに気持ち悪さのようなものを感じるのですから、だんだん嫌になっていきます。
そうすると、最終的には学校に行けないことが出てきます。
学校がどういうところであるかわからず、合格して通い始めてから順応することを求められるのです。
この段階で、やっと、学校にあうかあわないかを考えないといけないことになります。
こういう話をさせていただくと、公立中学校でも公立小学校とは全く違うではないか、ということをおっしゃる方がいます。
もちろん違います。
ところが、地元であり、同じ小学校から通う同級生もいます。
教育方針は校長先生によって違うと言っても、公立なので、明確に打ち出されることは、私立ほどではありません。
ですから、公立小学校から公立中学校に通うのとは、明らかな違いがあります。
私立中学校に通うということは、「あわないことがある」という大前提がいるのですが、そんなことをお考えになっているご家族は、ほとんどいないと思います。
かすかに頭にはあったとしても、「まあ、何とかなるだろう」とお考えになっていることがほとんどではないかと思います。
ところが、あわなかったとき、子ども達は、公立中学校で不登校になることに比べて、別のしんどさも抱えていくことになります。
明日からは、そのことと一緒に、私立中学で不登校になると、どういう問題があるかを考えてみたいと思います。
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