中学受験と不登校(654)自分からはあえて話さない

自分からはあえて話さない
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
子どもの話を「どのように聞くか」ということをテーマにお話ししてきています。
前回は「アイコンタクト」でした。
聴くときは、
1)丹田を子どもに向ける
2)口角を上げて和やかにほほ笑む
3)静かに深くしっかりうなずく
4)アイコンタクトを意識する
ようにしてほしいと、お話してきました。
子どもがご家族にはなすときには、なかなか整理して、自分の伝えたいことを、筋道を立てて、理路整然と話すことができないことが多いものです。
それをまどろっこしく感じて、途中で話をさえぎって、「こういうことなんでしょう?」と言ってしまうことがあると思います。
お母様のお気持ちもわかります。
何が言いたいかわからないし、さっさと話さないし、時間のないときに突然話し始めるし、ちょっとイラっとしてしまうと思います。
ところが、子どもの側からしてみると、やっと言わないといけないと思って言ったのに、「最後まで言えなかった、言わせてもらえなかった」になってしまいます。
それが、子どもが言いたかったことと一致していたとしても、お母様に話をさえぎられて、自分で言えなかったことは、ちょっと嫌な感じになることがあるのです。
こういうことが、何回も続くと、子ども達は、自分から話さなくなっていきます。
特に小学校高学年くらいから、思春期に入り、ただでさえ話したがらない年頃になればなるほど、こういうことで、お母様にはなさなくなってしまいます。
だからこそ、子どもが話し始めたら、自分からはあえて話さず、最後まで聴くようにしてみてください。
良く話されるお母様は、特に次のことを意識してみて欲しいと思います。
①まず、子どもが何か話そうとしたら、話すまで黙って待つ
②子どもが話し始めたら、子どもが話し終えるまでは自分は話さない
③子どもの話が9割、お母様の話が1割くらいの量・時間で話す
これを意識して欲しいと思います。
子どもは、お母様に何かを話そう、伝えようとしても、すぐに言葉が出てこないこともあります。
「どうしたの?慌てなくていいよ。」と優しく声をかけながら待ってあげてください。
そうして、話し始めたら、途中で話をさえぎったり、アドバイスしたりしないで、最後まで聴いてください。
それで、子どもの話を簡単にまとめて、「こういうことだね?」と確認をしてから、それに対する返事をしてあげてください。
この時に、子どもの話が9割だとしたら、お母様は1割かそれよりも少ないくらいを意識して話してください。
そうすると、「しっかり聞いてもらえた」実感がわき、子ども達は安心できます。
また、話すことで、子どもは自分の考えも整理でき、論理的な思考力も養われます。
ですから、しっかりと話すまで待ち、話し始めたら、あえて自分から話さないで最後まで聴く。
そして、子どもの話と自分の話は9:1くらいにすることを意識して欲しいと思います。
子どもにしてみたら、聴いてもらえた実感は、何よりも安心できるものなのです。
ぜひ、意識して実践してみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。