中学受験と不登校(645)どうして子どもの話を聞けないか?

どうしては親は子どもの話を聞けないか?
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
小学生くらいのお子さんが学校や塾から帰ってきたとき、ひたすらお母様にしゃべっていることがありませんか?
学校での出来事、友達のこと、勉強のことなど、話したくて話したくて仕方がなくて、顔を見るなり、ずっと話続けていることがあります
これは、お母様に余裕があるときであればいいのですが、お忙しい時間帯だと、どうしても適当に聞いてしまうかもしれしません。
こういう時は、しっかりと聞いてあげなければいけないのですが、なかなか、お母様に時間的、精神的な余裕がないと、聞いてあげられないものです。
このときは、子どもの話がある程度終わったところで、「お母さん、ご飯の用意をするから、残りはご飯の後で聞くね」などと、時間を指定して、後で聞くからと伝えて、後からゆっくり聞いてあげるのがいいと思います。
子どもの話をご家族が聞けない理由がもう一つあります。
それは、「子どもの話がまとまっていない」からです。
理路整然と何かを伝えようとしているのではなく、「聞いてほしい!」という気持ちから、自分が思うままに話していると、お母様は、
1)話を聞く
2)話を整理して、話の内容を考える
3)自分の意見をまとめる
4)その場で反応する
5)それに対する反応に、またリアクションをする
という5段階のことを瞬時にやらなければなりません。
これを時間的に余裕がなかったり、疲れていて精神的な余裕がないときなどにこのようなことは、さすがにできないのです。
しかし、さすがに聞かないということもかわいそうだというので、適当に聞いていると、「おかあさん、ちゃんと聞いてくれてる?」という言葉が子どもから投げつけられます。
そこで、子どもは聞いてくれていないことに気づき、話をやめてしまいます。
これを3回も繰り返せば、子どもは話をしなくなってしまうのです。
そうすると、今度は、子どもに話をして、言うことを聞かせようと思っても、「聞いてもらえないのに、なぜ、私だけが言うことを聞かなければいけないのか!」という反発を招き、親子関係がこじれていきます。
親子関係がこじれていくときは、こういうちょっとしたことから、関係が崩れていくのです。
ですから、ご家族が、子どもの話を聞かないといけないと思いながらも、聞ける余裕のないときは、後でゆっくり聞くことをお勧めします。
ただ、その日のうちというのが大原則です。
「明日にする」というのは、子どもからしたら、「聞かない」と言われたのと同じことになります。
ですから、必ず、その日のうちに、時間を決めて、ゆっくりと聞いてあげることです。
いつもお伝えしていますが、話を聞くときは、必ず、手を止めて、顔を見ながらお話を聞いてあげてください。
何かしながらというのは、どうしても「お母さんは聞いていない」と感じてしまいます。
ただ、それでも、どうしても聞けない、今日は聞きたくないと思ってしまうことがあります。
お母様だって人間です。
疲れてしまって、とても聞く気になれないときがあります。
そんなときは、「今日はちょっと疲れてて聞けないわ」と正直に言うことです。
それもできないと思われるなら、次のことを実践してみてください。
①子どもの顔を見る
②自分の表情には十分に気を付ける
③静かに深く大きくうなずく
こんな時でも、①は絶対です。
顔を見ていないと、まず、聞いているとは思ってもらえません。
また、自分の表情を意識していないと、ぼーっとした顔になったり、全然違うことを考えている表情になったりします。
ですから、できるだけ口角をあげて、穏やかに微笑んでいるくらいの表情を保ってください。
そして、話の内容を理解しなくてもかまいません。
ゆっくり深くうなずいてあげてください。
できるなら、ときどき「うん、うん」とうなずきながら言ってあげると良いと思います。
これだけで、お子さんは、お母さんにしっかりと聞いてもらった、と感じてもらえます。
聞いてもらえたと思えたら、お子さんはとても満足感と安心感でほっとした状態になってくれます。
ちょっとしたことなのですが、これだけのことでも子どもは大きく変わります。
ぜひ、試してみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。