中学受験と不登校(636)自分の思考のくせを知っておく

自分の思考のくせを知っておく
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
前回まで、自分の感情に気がつき、怒りを手放すというお話をしてきました。
これは、定期テストや受験のために勉強を頑張っている子どもにも、不登校で家にいる状態から、外に出ていこうとしている子どもにも、子どものことで悩んでいるご家族にも、必要なことだと思います。
いかに、自分の感情をコントロールするかということが、とても大切なことは、良くお分かりいただけると思います。
受験を迎える子ども達にとっては、10月から12月というのは、模擬試験やプレテストがあり、その結果で一喜一憂しがちです。
模試の結果を見て、ショックを受けて、もうダメだと思う子どももいれば、反対にやる気をだしてがんばる子どももいます。
模試の結果を見るまでもなく、出来なかった問題があり、これだけやってきたのに、わからなかった、できなかったとショックを受ける子どももいれば、自分の考え方は正しかったけど、あと一歩考えが足りなかったし、わかっていないところがあったと、前向きに考える子どももいます。
これは、自動的に思っていることで、その人の思考のくせなのですが、これを知っておかないと受験勉強が前へ進まないことが出てきます。
ネガティブにとらえれば、気持ちがどんどん落ち込んでいき、勉強が手につかないことも出てきます。
それでは、受験での合格が難しいことは、本人もわかっているので、気持ちはあせるばかりになり、それはよくないことは、本人もご家族もわかっています。
だからこそ、自分の思考のくせ、多くの場合はスキーマによるものですが、それを知っておくことで、そう考えたときに、どのようにすればいいかを理解し、対応方法を身につけておくといいと思います。
スキーマとは、人が経験の積み重ねにより身につける、限られた情報から外界を理解するための枠組みと言っていいと思います。
例えば、模試の結果が悪かったために、気持ちが落ち込んで、勉強が手につかなくなってしまうということがあったとします。
このときに、この気持ちが落ち込んでいることが続いてしまっている、くせになっていることに着目します。
それで、具体的に、できなかった、わからなかった問題は、最初から全く手につかなかったのか、少しはわかったのかを解答解説を見ながら、考えてみます。
それで、どこまではわかったのかを、考えてみます。
全部、わからなかったのではない、ここまではわかったのだということを自分に確認をします。
同時に、少し気持ちが晴れる、安心するようなことをします。
自分の好きな音楽を聞く、散歩する、甘いものが好きな子どもならチョコレートを少しだけ食べるなど、自分の気持ちが少しスッキリする行動をします。
気持ちが凹むたびに、こういうことを繰り返しやります。
要するに、自分は全くできなかったわけではなく、途中までは理解できていた、そして、気持ちが落ち込んでも、切り替えることができるということを、自分で自分にわからせていくのです。
こうすることで、自分の落ち込む思考のくせが出たときに、それを解消する思考のくせを身につけ、自分のネガティブな感情をひきずらないようにすることで、、勉強ができるようにしておくのです。
少しずつでも、やっていくと、苦手な問題が出題されていた時でも、気持ちが前向きになっていけるように変化していきます。
結果的に、模試や入試が怖くなくなっていきます。
ぜひ、今からでも、自分の思考のくせを知り、対応方法を身につけることで、来る入試本番で力を発揮して欲しいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。