中学受験と不登校(778)なぜ中学受験にこだわるのか本当はわかっている

なぜ中学受験でこだわるのか、本当はわかっている
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
これまで、本当に中学受験の大手進学塾に通わせることが必要なのかどうかを、ずっとお話ししてきました。
そして、ご家族が、就職氷河期世代で、初任給も安く、苦労をされてきたことにも触れてきました。
しかも、30年前、いや、もっと前からかもしれませんが、中学受験の大手進学塾がしてきたことは、一斉授業をして、できるだけ多くの入試問題のパターンを教え、たくさんの宿題を出し、確認テストと模擬試験を行い、その成績順でクラス編成をし、過去の合格した子ども達のデータに照らし合わせて、合否判定を行い、受験指導を行うというものです。
これについては、多少の変更はあるし、塾によっても仕組みが異なりますが、見事なまでに変わっていません。
言い換えれば、中学入試自体が変わっていないとも言えます。
お母さん、お父さんの中で、なぜ、お子さんの中学受験にこだわるのかということですが、お母さんもお父さんの心の中では、不安なのだと思います。
就職氷河期世代の方も含めて、こんなに景気の悪い、不安定な社会状況の中で、子ども達が本当にしっかりと生きていけるのか、やっていけるのかと、不安で仕方がなくても当然だと思います。
だから、少しでも学んで、難関大学にでも合格して通えたら、就職活動の時に、少しでも有利に働き、選択肢も増え、子どもが安定した生活を送ってくれるのではないか、と思うと思います。
そのとき、中学受験が長い間、変わっていなので、ご家族にはすごくわかりやすく、しかも、大手進学塾が未だに進学実績を出していることを見た時に、自分の小学生当時を思い出し、ここに預ければ、可能性がある!と思うことは、親心の何物でもないでしょう。
一方で、大学受験がどんどん変化していきます。
詳細がわからないまでも、大学受験が変化していることは、お母さんもお父さんも気がついています。
大学受験は社会の変化に伴って変わっていきます。
そして、高校の学習指導要領も、高校受験も変化をしてきています。
ここがお母さん、お父さんには困るところなのです。
しかも、そのときに、子ども達は思春期の最中です。
このときには、もう親の言い分を聞かないかもしれません。
そのときから始めても、難関大学など、とても間に合わないかもしれないと思ってしまいます。
そうなると、子ども達が自分の意思で動こうとしたときには、手遅れかもしれないと不安になると、もういてもたってもいられません。
それは、お母さん、お父さんがご自身が苦労された大学受験や就職と重なるように感じて、早く何とかしなければと焦ってしまいます。
だからこそ、中学受験の大手進学塾の抱える問題に気がつき、我が子にあった仕組みではないので、子どもに負担をかけていると気がついていても、そのことを見つめ、子どものための対応をするよりも、そこには目をつぶり、
子どもの心に負担をかけ、努力を強いるようになってしまうのです。
高校受験、大学受験、就職活動のときの恐怖を考えると、とても、子どもに塾があっていないとしても、そこを直視はできないのです。
そして、自分のバッグや服などでブランド物を、思うように買うことはできないとしても、子どもが大手進学塾に通っていることが、そのブランド物の代わりとばかりに感じるお母さん、お父さんも出て来てしまう現状があります。
こうなると、子ども達以上に、お母さん、お父さんが子どもが塾を変わること、辞めることには抵抗が心の中に湧き上がってしまい、それに目をつぶり、子どもを追い詰めたとしても、勉強させることで、子どもも自分も乗り切ろうとしてしまいます。
うまくいけば、まだ救いはありますが、不合格になれば、子どもも、お母さん、お父さんもとことん落ち込んでしまうことになります。
中学受験の大手進学塾に通うことがダメだとは全く思っていません。
その良さを生かして、上手に利用して欲しいと思います。
しかし、もし、我が子にはあわないと感じたら、すぐにでも塾を変わるか辞める勇気を持っていただきたいと思います。
お母さん、お父さんご自身が、自分の感じている気持ちをわかっているのであれば、そこに目をつぶることは、子どもの将来をかえって暗いものにすることだと、知っておいていただき、子ども達の将来のために、勇気を出してほしいと思います。
旭進学会の荒井先生と私が教育について、語っているYoutube
タニとアライの教育放談
タニクマチャンネル#14
https://www.youtube.com/watch?v=ZUCDGmMUmUY&t=393s
ぜひご覧ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうぞ今日も良い1日でありますようにお祈りしております。