中学受験と不登校(754)本当に塾が必要ですか?13

本当に塾・予備校が必要ですか?13
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
塾・予備校が本当に必要か、ということの13回目です。
これまで、中学受験の大手進学塾の活用方法について、お話してきました。
この中で一貫して、ずっと基礎基本が何よりも大切だということをお話してきました。
中学受験の大手進学塾を活かすためには、通常授業で学習する基本事項の理解と、その定着のために、基本問題をしっかりと解き、自分のものにすることが何よりも大切です。
少し前になりますが、小6生の子ども達5人に、関西の上位校の標準的な入試問題の算数の「損益算」の問題を3問、時間を測って一斉に解いていただきました。
全てで来た子どももいれば、1問しかできない子どももいました。
この子ども達に、この「損益算」の入試問題の文章をいくつかにわけて、一つずつ、問題文の内容の理解と、その部分で使う算数の知識を一つずつ解説をしていきました。
そして、その一つずつが基本問題と同じであることも説明したのです。
そうすると、すぐにわからなかった子ども達が、ものすごく納得した表情になり、3問目になると、「この問題の一番わからないといけないところはここだ!」「ここを少し考えればできる!」と口々に言うようになりました。
そうなのです。
基礎基本が本当に理解できれば、「入試問題はできる!」ということがわかれば、子ども達は実感できたのです。
子ども達は、どうしても難しい問題を解きたい、もっと、難しい問題を解かないといけないと思っています。
何とかして、難しい問題を解いて、合格したいと焦ります。
中途半端にしか出来ない子ども達、苦手意識のある子ども達ほど、焦ります。
でも、焦ったところで基礎基本が身についていないのですから、できるようにはなりません。
そうなると、宿題をやろうしない、成績も上がらないということが始まり、ご家族がイライラして、勉強を強制する、宿題をつきっきりで教えるというようなことが始まります。
中学受験の大手進学塾で、上位クラスにいても起こり得ることです。
まして、中位以下のクラスの子ども達では、こういう子ども達がたくさんいます。
特に算数では、はっきりとこの傾向が見られます。
しかし、基礎基本がしっかりわかると、入試問題を解くことができるため、基礎基本が本当に重要だとわかると、子ども達は本気で基本問題をばかにせず、しっかりと解き直すことが始まります。
そうしたときに、子ども達がはじめて「私でもできる!解ける!」と実感できるのです。
その時の子ども達の目の輝きは、今までとは比べ物にならないのです。
もちろん、また、別の壁にぶつかります。
でも、その時に、「自分にもできる」と感じられた子ども達は、その壁にぶつかったときに、凹まないのです。
そして、逃げずに懸命に努力を続けられるようになります。
なぜなら、できる実感を持てると、あきらめないでやろうと思えるからなのです。
まだ、小学生です。
ですから、こういう気持ちの変化は、ものすごく勉強に影響します。
この点の効果は大きいのです。
それもあって、基礎基本が大切だと子ども達に感じてもらうことが大切なのですが、中学受験の大手進学塾では、こういうことは、出来ない子ども達には、何も伝えてもらえないのです。
ぜひ、成績が伸び悩んだ時には、一度、基礎基本が本当にわかっているか、教科書レベルの問題から見直してみていただきたいと思います。
それだけでも、大きな発見があるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日になりますことをお祈り申し上げます。