中学受験と不登校(752)本当に塾が必要ですか?11

本当に塾・予備校が必要ですか?11
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
塾・予備校が本当に必要か、ということの11回目です。
中学受験の大手進学塾の受講時の問題について、今日は一緒に考えてみたいと思います。
これまで、中学受験大手進学塾に通った場合の、学習量と学習時間の問題、通う日数、オプション講座などについて、お話してきました。
これは、すべて子ども達が元気に笑顔で中学受験を行い、合格した学校に楽しく通えることを考えてのことです。
あくまで、大人が子ども達の体と心の状態を良い状態に保ちながら、大きな負荷をかけすぎずに、子ども達が進学したい中学校に向けて学習していくかを考えています。
今回は、中学受験の大手進学塾に通いながら、授業を受けたり宿題をしたりしてわからないところがあった場合や、勉強の進め方でついていけていないと思ったときのことについて、お話させていただきたいと思います。
中学受験大手進学塾で、授業中にわからないところがあった場合は、その場で質問することが一番、重要なのですが、ほとんどの子どもは質問できないと思います。
同じくらいの偏差値の子ども達が、同じ教室にいて、授業中に
「今のところが良くわからなかったので、もう一度説明して欲しいです。」
と言うことには、ものすごく勇気がいると思います。
なぜなら、同じくらいの成績の子ども達と競っている現実を考えると、わからないということは、できないと思われることと等しいからです。
要するに、「あいつはあんなこともわからないのか」と思われることの恐怖が、頭に思い浮かんでしまうからです。
そうすると、もう、怖くて質問をできなくなります。
こう考えている時間にも、講師の先生はどんどん授業を進めています。
この回の授業は、結果的にはわからないところだらけになってしまいます。
家でわからなかったことを直ぐに言ってくれれば、家庭で補うことはできます。
ところが、やらされていると感じている子ども達は、家でもこのことを話せません。
そうすると、しばらくわからないをひきずってしまい、わからない単元が続いてしまうことになります。
これで、はっきりとわからないところを作ってしまうことになるのです。
この状態をうまく解消するためには、子ども達がすぐわからないことを言えて、それを自分で講師に質問をさせるのが一番です。
どうしたらできるかは塾によって異なりますが、教室にかなりの頻度でいらっしゃる講師の先生であれば、別の日に質問をしに行くこともできますが、そうでなければ、質問するには翌週の授業前でないとできないことがあります。
その時は、塾に相談して見られるのが良いと思います。
塾が何らかの解決策を示してくれることもあるからです。
実際に、ご家族が動かない限り、塾からのフォローは原則としてありません。
また、受講していて宿題が全部できない、授業の内容もあまり理解できないようなことがあった場合、塾に積極的に相談に行かれることをお勧めします。
基本的には、塾側が個別に積極的に対応しようと動くことは、ほとんどないと思った方が良いと思います。
ある意味で、大学受験の大手予備校と同じだと思えばわかりやすいと思います。
あくまで授業や講座を提供することが、塾側の出来ることだと考えると、その他は子どもとご家族が、自分達で行うしかないということです。
ですから、何か個別に対応をしてもらおうと思うと、子どもやご家族から行動していかなければ、講習会前や懇談実施の時以外には、何もないと考えておくのが良いと思います。
最近は、少し個別対応をしようという動きも出てきてはいます。
これがどのようになっていくかはわかりませんが、今の段階では、塾は授業を提供しているだけだとお考えいただくのが良いと思います。
学習内容がわからなくなったら、必ず塾側に質問をできるようにしていくことが必要です。
そこで、ご家族が教えるということが出てくると、子ども達には逃げ場がなくなっていくことにもなりかねません。
子ども達を追い詰めてしまわないためにも、授業や宿題でわからないところは、できるだけ塾で解消できるようにもっていかれることをお勧めしたいのですが、きっと現実は、そうもいかないと思います。
なぜなら、これが本当にできるような塾であれば、子ども達がそんなに困ることはないからなのです。
そのくらい難しい問題なのです。
だからこそ、たくさんの授業を受けるよりは、基本的な授業だけにして、基本からしっかりと身につけていくことが大切だと思うのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日になりますことをお祈り申し上げます。