中学受験と不登校(750)本当に塾が必要ですか?9


本当に塾・予備校が必要ですか?9


今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。


塾・予備校が本当に必要か、ということの9回目になります。


中学受験大手進学塾にお子さんが通っていらっしゃるお母さん、お父さんにお考えいただきたいことがあります。

一番、お考えいただきたいのは、お子さんが小6で、来年、中学受験される方です。


これまでに、塾の宿題のことは、お話してきました。

大手進学塾に通う場合の、もう一つの問題は、通う日数のことです。

その前に、受験勉強全般に通じることを一緒に考えてみたいと思います。


受験勉強やテスト勉強では、覚えること、理解することが大切なことは言うまでもありません。

まずは、「なぜ、そうなるのか」を考え、理解することが必要です。

その上で覚えていかなければいけないこともたくさんあります。

理科や社会の覚えることが中心になる分野であったとしても、関連付けて覚えていくことも必要です。

そして、理解して覚えたものについては、本当に理解できているのか、わかっていないところはどこなのかを調べるために、実際に問題を自分で解いてみることが必要です。

しかも、基本的な問題をある程度の量をやって、理解できていると分かれば、もっと考えなければならない問題を、同じように自分で解いてみることで、さらに理解を深めていくことが大切です。

国語や英語といった言語の教科と、考えることが中心の算数、数学、理科の一部、知識が中心の理科の一部や社会では、それぞれ、勉強の仕方も異なります。

それでも、理解するだけでは、問題を解くことはできるようにはなりません。

ある程度の問題を解いて、間違えた場合、何がどのように違ったのか、自分の考え方や覚えていた知識の何がいけなかったのかを「自分で考える」ことが必要なのです。

しかも、勉強して学んだら、忘れてしまわないために、できるだけ早く問題を解いて、間違えたところについて、間違えた理由を「自分で考える」時間を取って、考えることが、とても大切なのです。


この時間をしっかりと持つことが、問題を解くことができるようになるためには、重要なのです。


ここで話を戻します。


中学受験の大手進学塾で、小6になると、週に4回以上通うことを勧める塾がかなりあります。

平常授業に特訓授業などが追加されて、週4回、5回、ひどい場合は6回、毎日という塾もあります。



先ほどのことから考えると、忘れないために、塾の授業で勉強してから、できるだけ早い時に問題を解いて、それが答えが正しくても間違っていても、自分の考えのどこが正しくて、どこが間違っていたのかを「自分で考える時間」をしっかり作ろうと思うと、塾の翌日はその時間に充てなければ、塾で学んできたことが身に着けることは、どう考えてもできません。

それを考えると、週4回がだと、もう塾の1日分ができなくなります。

まして、週5回も6回も行けば、とてもじゃないが宿題をする時間がありません。


もう一つ考えてほしいことがあります。

子ども達は、小学校に通っています。

以前もこのブログで書かせていただきましたが、遅くとも朝8時30分には学校に行き、16時30分には学校から帰ります。

確実に8時間は学校にいます。

大人でいう、8時間労働と同じです。

帰って、塾に行きます。

週5回、塾に行く場合、学校のある日に週3回は塾に行くとすると、大人でいう残業を週3回していることになります。しかも、かなりの長時間です。

そして、土日に塾があれば、多くの場合は長時間の講座です。

完全に休日出勤と同じです。

これで、家で宿題を毎日、毎日、追い回されるようにやるのです。
持ち帰りで仕事をしているのと変わりません。

完全にブラック企業と同じです。
これで、精神的におかしくならない方が、おかしいくらいです。

これを10か月も続けるのです。

しかも、下手をすると、お母さん、お父さんが横について、家で宿題や勉強を見てもらっていると、上司が家に来てつきっきりで仕事をさされているのと同じなのです。

こんな毎日を、仕事でもお母さん、お父さんは送れますか?
おかしいと疑問に思いませんか?
もし思わないとしたら、それはどうしてでしょうか?

極めつけは、これで、中学受験で不合格になる、志望校に行けないことがあり得るのです。

大人でいえば、これだけ努力を続けてきたのに、昇進どころか、降格処分になったようなものです。

子ども達にこんなむごいことを、大人の私たちが強いてしまっているのです。

これを子ども達のためだと、私はどうあっても思えません。


わざわざ学力が身につかないように、週に何回も通わせて、学力もつけず、個別の勉強についてのアドバイスも、受験日程の助言も調整もないことがほとんどです。

もちろん、子ども一人ひとりの能力差がありますから、できる子どもは塾のシステムにうまくのって結果も出すでしょう。


それができなければ、学力もつかず、成績が伸びず、志望校にも合格できず、あまり行きたいと思えない中学校に進学していくことになる子どもたくさんいます。

そうなるくらいなら、塾の日数を減らして、しっかりと学力をつけながら、受験校も十分に検討して、合格できるように努力をして、志望校に合格し楽しく中学校に通えるようにした方が、明らかに子ども達にとっては、楽しく学べると思います。


ですから、中学受験の大手進学塾は、塾の言うままに受講せず、よくお考えいただき、うまく活用して、最大限の効果を上げることができるようにして欲しいと思います。


そして、お子さんが志望校に合格して、楽しく中学校生活を送っていけるようになって欲しいと願っています。



最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日になりますことをお祈り申し上げます。

 

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