中学受験と不登校(743)本当に塾が必要ですか?2

本当に塾・予備校が必要ですか?2
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
私は、この4月で、塾・予備校講師として40年になります。
初めて塾講師になったのは、浜学園でした。
しかも、私は浜学園で子どもで10年、講師としても10年以上在籍をしていました。
当時の浜学園は、中学部も高等部もありましたから、高校生までお世話になっていました。
ですから、本当に長い間、お世話になったことには、今でも感謝しています。
当時の初代理事長先生、塾長先生には、本当にお世話になりました。
特に初代塾長の上治貞子先生には、入塾当時から特にお世話になりました。
講師として指導に当たるようになった時に、よく、授業の教室に入ってきてくださり、「この先生はな、あなた達と同じように、ここで勉強して、今、後輩のあなた達を教えてくださっているから、しっかりと先生から学んだら大丈夫」と、まだ新米講師の私をフォローしてくださったことは、忘れることはありません。
そんな私ですが、前回、塾・予備校が本当に必要か、ということをお話ししました。
そんなこと考えたことが無いと思われるかもしれません。
でも、安易に塾に通わせる前に、少し本当に塾に通わせることが必要かどうかを、一度、お考えいただきたいと思います。
その前に、ご家族には「親」として考えて欲しいことがあります。
このことは、不登校のことや、子育て全般にも関係していく問題です。
そのことについて、お話したいと思います。
私の会員のご家族からも、
「子どもだから、放っておいたら勉強なんてしない」
「塾で教えていることを自分でできるなんて、無理に決まってる」
「塾・予備校で教えていることを自分でできるなら、塾・予備校なんてとっくにつぶれている」
「自分で勉強するなんて、あまりにも非効率」
と最初は言われました。
中学受験だけでなく、高校受験でも、大学受験でも同じでした。
そこで、考えないといけないことが、いくつかあることをお話しして、気が付いていただき、実践していただいたのです。
そしたら、少しずつ変わっていくのです。
誰が変わるのか?
お母さんが変わっていくのです。
そうすると、子どもも変わっていくのです。
どう変わっていくと思われますか?
少し考えながら、続きを読んでみてください。
塾に通っている子どもが、塾の宿題をやっていかないことに対して、「宿題をしないと、成績が伸びないでしょ!」と声をかけ続けたとします。
それでも、宿題をしないとしたら、あなたらどうしますか?
お叱りになるかもしれません。
叱って、無理やりやらせて、うまくいくこともあります。
こういうことは、以前はお母さんがよくやっていたのですが、最近はお父さんも加わって、塾の宿題をやらせるようになってきています。
子どもだから、しっかりと言ってやって、塾の宿題をやらせることで、いつか「あのときがんばってよかった」と子どもが後で思うことがあるとおっしゃったお父さんがいました。
本当にそうでしょうか。
私が40年間、塾の中で子ども達を見てきて、こういう子どものほとんどは、それほど難しくない中学や高校、大学に進学して行きました。
最難関と呼ばれる学校に合格することは、ほとんどありませんでした。
なぜだと思いますか?
一方で、「宿題をしなさい」と言わなくても宿題をやっていく子ども達がいます。
何も言わなくても、自分から進んで宿題をするのです。
個別指導で担当していた、甲陽学院中学に合格していったある子どもは、とてもよく勉強していました。
質問もほとんどしてきませんでした。
この子どもは、宿題もしっかりとやってきましたし、ご家族も宿題をしなさいとか、勉強しなさいとかほとんどおっしゃらなかったです。
大手進学塾で教えている時は、あまり宿題をやって来ない子どもはかなりいました。
たぶん、今でも宿題をやって来ない、宿題が終わらない子どもは、たくさんいると思います。
教えていた子ども達の中で、すごく特徴的で強く印象に残っている男の子がいました。
その子は、中途半端にしかやってこないのです。
ほんのちょっとだけやっていることも多くありました。
その子に「なぜやって来ないの?」と聞くと「問題がわからないから」というのです。
それで、わからないところを説明すると、すぐに理解をするのですが、それほど難しいことがわからないというのではなく、ある意味で基本的なことがわかっていないために、わからない、出来ないという状態でした。
この子は結局、中学受験では合格できず、公立中学に進学して行きました。
この2人の子どもは、何が違ったと思われますか?
甲陽学院中学に合格した子どもは、勉強ができるから、公立中学に進んだ子どもは、勉強ができないから、ということではありません。
この2人の子どもの違いはなぜ起こったと思いますか?
私なりの答えは、次回、お伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうぞ今日も良い1日でありますことをお祈りしております。