中学受験と不登校(700)中学受験生の冬期講習(7)

中学受験生の冬期講習(7)
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
この「中学受験と不登校」も700回目になりました。
お読みいただいている皆様には心より感謝申し上げます。
中学受験生の冬期講習のことをお話ししてきました。
冬期講習については、今日が最終回です。
もう今年も今日を含めて、あと4日しかありません。
関西ではあと2週間ちょっと、関東圏でもあと3週間から1ヶ月で中学入試が始まります。
関西では、中学入試の出願は締め切られました。
にもかかわらず、第一志望校以外の受験校について、よくわかっていない子ども達が、毎年必ずいます。
第一志望校しか見ていたくない気持ちはわかります。
ですから、第二志望校、第三志望校については、今は、考えずに、第一志望校に集中したい気持ちはわかります。
関西で言えば、例えば
①2025年1月18日(土)の午前の入試
②1月18日(土)午後の入試
③1月19日(日)入試
④1月20日(月)以降の入試
と受験する子どもが多いのですが、この最初の1月18日(土)の午前の入試が第一志望にしていることがほとんどだと思います。
この①のことしか考えていない子ども達がいるのです。
中には、考えていないというよりも、わかっていない、知らないに近い子ども達がいるのです。
子ども達は、①の第一志望校以外には行く気持ちはない。
言い換えれば、それ以外の学校なら、どこでもいっしょだと思っているほど、第一志望校だけに焦点を当てて、その合格だけに力を注いでいる子ども達がいるのです。
それも、かなりの数の子どもがそうなっているのです。
気持ちはわかってあげられるのですが、その受験の仕方、気持ちの持っていき方が、第一志望校を不合格になった時に、精神的に辛くなってしまう一つの大きな原因なのです。
それに、②、③の中学校を受験しているときには、①の第一志望校の中学校の合否の発表はまだなのです。
確かに、子ども達が受験する中学校のうち、この①の第一志望校が一番難しい学校になることが多いのですが、だからと言って、②、③の学校が簡単に合格できるかというと、そうとは言い切れない受験の仕方をしている子ども達も多いのです。
ここは、塾に通っていれば、塾の先生方が成績を見ながら、受験指導もされているので、安心できる場合もあるでしょう。
しかし、意外と、無理な受験をしていることがあるのです。
そうすると、冬期講習中には、ある程度、この②、③の学校の入試問題も解いて、傾向をつかみ、気をつけておかないといけないことを確認しておく必要があります。
この②、③の学校を考えることをいい加減にしていると、第一志望校の不合格がわかったときに、第二志望校、第三志望校も不合格になっていると、子ども達の気持ちはかなり追い詰められたものになります。
塾に通っているのだから、そんな受験の仕方はしないだろう!と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、いなければ、ここではお話ししないのです。
実際に、このようなことがあり、子ども本人も受験するだけでどうでもいいと思っている④の中学校以外はすべて不合格となることが、多々あるのです。
これは、受験指導をしている塾側の問題もあります。
ご家族も本人も、「どうしても第一志望校から第三志望校は譲りたくない!」ということがよくあるのです。
その時に、塾側としては、子どももご家族も「すべて不合格でもいい。その場合は公立中学に進学する!」という場合以外は、どこかに合格できるように受験指導をします。
そうすると、③か④では確実に合格できるところを受験するように説明します。
ところが③までは譲れないとなると、④で成績から見て、まず、受験して合格できるであろう中学校を勧めます。
ですから、そこには、子どももご家族も全く気持ちが入っていません。
それは、どうでもいいからです。
でも、この④どうでもいいと思っていた中学校しか合格しないことがあるのです。
その時に、子ども達の心は激しく傷ついてしまうのです。
これを自業自得とは言えません。
なぜなら、まだ、受験の怖さ、厳しさをよくわかっていないからです。
ですから、こうなった場合は、間違いなくご家族の責任です。
このような受験にならないように、この年末年始の過ごし方を考えて欲しいと思います。
この年末に、第二志望、第三志望校の入試問題も解き、どうしてもの場合は、第四志望校に行くことを確認しておいて、気持ちよく新年を迎えて欲しいと、心から願います
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。