中学受験と不登校(680)学習以前の問題(14)


学習以前の問題(14)
~目標と目的~

今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。


塾で学ぶ以前に考えないといけない問題について、ずっとお話ししてきています。


ここまで、「何のために中学受験をするのか」ということを、本気で考えて欲しいとお伝えしてきました。

それには、「どんな人になって欲しいか?」という明確な目的が必要だということを、お話ししてきました。


ようするに「目標」にする中学に入る「目的」は何なのか?ということを考えて欲しいということなのです。


それが、安易に大学受験だけのような考え方では、目標を達成できたとしても、その後が続きません。

最初から、子どもも、お母さんも、お父さんも、全員が東大に合格することを目標にしていて、その過程として私立中学の受験を考えて、努力をしているなら、まだましです。


この中学に入っておけば、きっと難関国立大に合格しやすくなるからというだけで、その私立中学に合格するために精いっぱい努力をさせるというのでは、ただ、中学受験合格が目標になってしまっているのです。


実は、そのあとも、さらに努力を続けないといけないことなど、子どもは考えていないですし、合格したら目標は達成するのですから、その後、やる気になどなるはずもありません。


ですから、まず、中学受験の目的を明確にすることです。

それも、安易な大学受験などではなく、もっと先を見据えた「人としてどうあるべきか」ということを考え、そういう人に育ってもらうためには、どこで教育を受けるのが良いのか、ということを考えていただきたいのです。


そして、目標は、中学受験合格などではなく、もっともっと先の大きなものを目標にして欲しいと思います。


それは、ご家族だけで考えることではなく、お子さんも一緒に考え、どういうことをする人になりたいのか、どんなことをしていきたいのか、それをできるようにするために、何を学ぶべきなのか、ということを考えて欲しいのです。


子ども達が、自分で生き生きと話せるなりたい自分や、やってみたい仕事など、自分の将来像をありありと思い描けるように、ご家族は、受験だけではなく、様々な物事を体験したり、見聞きさせたりしてあげていただきたいと思います。


そして、思春期になり変化していくこともわかった上で、今、この時に、お子さんが思い描く将来像と、ご家族がなって欲しい人物像に合致するその子の将来の姿をまず考えてください。


そうなることを目的として、そのために、どういう教育を受けさせてあげるのが良いのかを考え、その教育を行っている学校を選んで、受験が必要なら、受験して欲しいと思います。



子どもがなって欲しい人物になるために、目の前の中学受験ではなく、もっと先の大学でも良いし、仕事でも良いので、もっと先のもっともっと大きな目標を定めてください。


それが、今は、とんでもなくぶっとんだ目標であっても、かまいません。


ただ、子ども自身がありありと思い描ける目標、はっきりとイメージできる目標でなければ、実感がわきません。


そのありありと思描ける目標に向かって、目の前の中学受験、高校受験、大学受験を突破していくのであれば、子ども達は、しっかりとその目標に向かって進んでいけることは、間違いありません。

その目標を達成したときには、思い描いてきた人になっているでしょう。



理想論と言われても、子ども達の将来がかかっています。

それを理想論などと言って、片付けていいと、とても思えません。



あくまで教育の目的は、「このような人になって欲しい!」というものであり、その目的のために、どういう教育を受けさせるかということが、目標になるのです。

そこをはき違えた中学受験で、子ども達が後々まで辛い思いをするようなことのないように、十分にお気を付けいただきたいと思います。



今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日をお過ごしください。

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