中学受験と不登校(630)中学受験で長期目標は?

中学受験で長期目標は立てていますか?
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
前回は、中学受験塾で子どもが抱えるストレスについて、お話ししました。
そのときに、「中学受験塾で長期目標は立てているか?」ということに疑問がわきましたので、そのことについて、お話してみたいと思います。
なぜ、そんなことを疑問に思ったかというと、関西の中学受験大手進学塾(以後、大手塾)で、子どもの個別の長期目標を立てて、その目標に向けて取り組ませているという話を、40年近い塾講師の経験の中でも聞いたことがなかったからです。
個別指導塾や少人数指導の塾では、当然のこととしてやっていることをお聞きするのですが、大手塾側が、通っている子どもの長期目標を立てて、達成に向けて努力をさせているなどということを聞いたことは、まったくありません。
私が、大手塾に勤めていた時は、人数が多すぎて、とてもじゃないですが、一人ひとりの目標設定などということは、できていませんでした。
面談をさせていただいたご家族には、こういう目標を立てて、達成していけるようにしてください、とお伝えをするだけでした。
では、ご家族はどうでしょうか。
お子さんと一緒に、長期目標を考えて、どのように大手塾を使ってそれを達成していくか、などということは、ほとんどの方が考えていないと思います。
塾の言うことを聞いて、授業をしっかり理解して、テストの成績を取っていけば、〇〇中学には合格できる、と思っていませんか?
はっきり言って、それは理想論であり、そうなればいいのですが、そんな簡単にはいくはずもないのです。
大手塾に通って居れば何とかなる、大手塾に任せておけば大丈夫、などということは、はっきり言って幻想でしかありません。
今でも、子ども一人ひとりの達成すべき長期目標を、子どもやご家族と立てて、それを基に短期の目標も決め、子ども、ご家族、塾で共有して、一緒に合格に向けて、今、何に注力するのが良いか、何に気をつけて努力を続ければよいか指導をする、ということを聞いたことがありますか?
大手塾はあくまで、与えられたものを使って自分で努力をすることが、大前提なのです。
基本的には、大学受験の予備校と同じなのです。
小学生の子どもに、それを求めるのは酷なところがあることは、ご理解いただけると思います。
ご家族が一緒に考えないといけないのですが、ご家族の思いをそこに盛り込んでしまうと、うまくいかないことは、これまで私のブログをお読みいただいている方であれば、十分にご理解いただけると思います。
長期目標を立てて、課題を解決しながら、一つひとつ短期の目標を達成していくことは、ご家族とお子さんが一緒に考えることです。
ぜひ、一度、いつまでに何をどのように達成していくのかを、考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。