私の仕事③


親にわかってもらえない、と子どもが思うことは、子どもにとってはとても辛いことです。
単純に「勉強ができない」と一言で表現しても、実は、その原因は様々です。
子どもと接していて、ものすごく伸びていく時というのは、子どもの心の状態が良い時がほとんどです。
なぜなら、一心不乱に勉強をしようと思うと、不安なこと、心配なこと、気になることなどがなく、心の中は落ち着いていて、勉強に集中できる状態であることと、勉強につまずいたり、わからなくなった時に、その自分と正直に向き合えるだけの素直な心でいられることが必要だと思っています。
実際に、不登校の子ども達が、学校に行けないことに悩んでいる間は、勉強はなかなか手につかないのです。
でも、学校に行くことをあきらめ、自分の中で折り合いがつくと、次のことを考えるようになります。
そうすると、少しずつ勉強に向かい始めるのです。
この時、わからなくなっているところの少し前から始めると、すんなりと勉強が始まるのです。
そこで、目標を中学生だと高校受験とか、◯月に学校のテストで目標点数をとる、とかにすると、具体的な目標もでき、より集中して勉強に取り組めるようになるのです。
このことからもわかるように、心の中の状態を良くすることで、勉強は間違いなくやりやすくなるのです。
だから、中学受験の方が、高校受験に比べれば、子どもは周りの意見を聞きやすく、ご家族の応援があれば、素直にがんばれるのです。
以前いた附属高校池田校舎で学年では上位3分の1くらいの成績だった女の子がいました。
この子どもは、できる方なのですが、なかなか成績を伸ばしきれないでいました。
お母様と何かとぶつかって、前回の「わかってくれない」状態になっていました。
そこで、いろいろ話を聞き、お母様の思いも理解した上で、お母様とも、もめないで距離を置きながら自立していくような形になって行ったのです。
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