中学受験と不登校(753)本当に塾が必要ですか?12

本当に塾・予備校が必要ですか?12
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
塾・予備校が本当に必要か、ということの12回目です。
中学受験の大手進学塾の受験校選びにつながる勉強の方法について、今日は一緒に考えてみたいと思います。
これまで、中学受験の大手進学塾が考えてくれない、学習量と学習時間の問題、通う日数、オプション講座、授業の際の質問、わからないところのフォローなどについて、お話してきました。
考え方として、中学受験の大手進学塾は、大学受験の予備校と同じだとお考えいただくのが、一番わかりやすいです。
提供されるものは、カリキュラムと授業、オプション講座、教材、確認用のテスト、模擬試験、塾側の要望による面談などが中心です。
大学受験の予備校とあまり大きな差がありません。
これではいけないと、少しずつ変わってはきています。
しかし、まだまだ自分でやらないといけないことがほとんどです。
そうなると、受験校と受験日程を決めることも、基本的には親子で決めることが必要になります。
その受験校を考えるには、志望する学校、子どもの学力、教科ごとの得意不得意、出題傾向などを考える必要があります。
どのように受験を考えるかは、とても大事なところです。
これをある程度の時期に、大まかなところを考えて、受験しそうな学校の入試問題を、時間を測って本番と同じように解いてみることが必要です。
現実はというと、中学受験の大手進学塾は、先述のようなことには関係なく、早い塾だと小5の夏期講習後から、遅くても小6の最初からは、入試問題を中心に、受験のための問題を解くことが中心になってしまいます。
しかも、子どもの学力レベルや基礎基本の定着に関係なく、どんどん入試に向けた問題になってしまいます。
その上、オプション講座まで増えてきて、しっかりと基礎基本から標準的な問題を解き切る力をつけていないまま、進んでいくので、できないところがはっきりあることを自覚していたとしても、もうそこを埋めていく時間は全くないのです。
各塾の中位くらいから下のクラスの中には、もう、ついていけないことがわかっていても、それを言い出せなくて、しかも、志望校別の特訓授業を受けるための成績が欲しくて、無理して授業を受けている子どももたくさんいます。
志望校別の特訓授業を受けても、過去問を時間を測って解く練習は自分でしなければなりません。
自分ですべてしなければならないのですが、そんな時間はありません。
特に中位くらいの子ども達は、何とか上のクラスに行きたい、志望校別の特訓を受けたい、ご家族も受けさせたいとばかりに、塾が言うように、授業を出来る限り受けてしまうことが、本当に多いのです。
こういう子ども達にこそ、基礎基本の徹底のための問題とそれを解く時間が必要です。
それと同時に、入試問題としては基本から標準的な問題を出題している中学校の入試問題を、1年分ずつ時間を計って解いていくことが必要です。
なぜなら、基礎基本ができれば、入試問題に十分対応できると実感できるからです。
この時間を測って解くことは、とても大切です。
時間配分
どの問題から解くか
どのように解いたのか
どこで困ったか
などを、丁寧に確認して、どうしていくのがよかったのかを考えなければなりません。
出来た問題もできなかった問題もしっかりと解説を読み、理解し、間違えた問題は再度、解き直すことまでしておかなければなりません。
自分が受験するかもしれないいくつもの中学校の入試問題を解くことで、傾向が違っても、どのような問題にも対応できる力をつけることができることは、ものすごく大切なことです。
そうすることで、中位から下の子ども達であっても十分に力をつけて、第一志望校に近づけることができるのです。
でも、そういうことを、中学受験大手進学塾は、予備校と同じなので、塾側から一人ひとりにアドバイスもなければ、相談を持ちかけてきてくれることもありません。
そのことをわかった上で、小6になるまでには、しっかりと基礎基本を身に着けておいていただくことが、中学受験塾1本で受験までもっていくには必要なことだと思います。
画像は、私が撮影した写真です。
少しでもお読みの方に、空を見上げていただいたり、花の写真を見て、少しだけでも気持ちが楽になっていただければと思い、使わせていただいております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日になりますことをお祈り申し上げます。