個別指導を追加するの?

この時期になって、成績が伸びず、模試成績も悪いからとあわてて子どもを問い詰めたら、全然わかっていないことが判明し、ご家族があわてて動き回ることがあります。
ここで、算数ができていない、国語の読解が点数が取れない、と対策を懸命に考えて、通っている塾に相談すると、個別指導でフォローしてもらったらどうかと言われることがあります。
同じ系列、グループの個別指導塾で苦手な教科、点数が取れない教科だけを追加して受講することになります。
追加前ですら、すでに塾に通うのが週に3回から4回、下手をするとすでに週5回だったりします。
ここで個別指導を追加されると、もう週5回、6回と塾に通うことになってしまいます。
この時点で、子どもは自分で学習する時間がなくなり、学校の宿題はもちろんのこと、塾の宿題も終わらないことになってきます。
これが一番良くない状況なのです。
この状況になったときに、すでに消化不良を起こしていることは明白なのですから、今の塾を続けてもいいのか、塾があっているのかを考えないといけないタイミングなのです。
ここで無理にがんばらせても、消化不良は無くならないのです。
個別指導を追加することで、毎回の消化不良は何とかかろうじて、理解できたとしても、ここまでの学習の理解できていない消化不良部分に手を加えることは、全くできないままになるのです。
実は、目の前のことを理解できるようにすること、消化不良を解消することよりも、ここまでの理解できていないところ、解くことができない問題の根本原因を探して、それを解消することの方がもっともっと重要なのです。
なぜなら、小6のこの時期までの問題が解けないということは、基礎に問題がある、理解不足のところがある、わかっていないことがある、可能性がとても高いのです。
これを解消しない限り、入試で合格することは難しいのです。