中学受験と不登校(765)本当に塾が必要ですか?24

本当に塾・予備校が必要ですか?24
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
子どもの本当の気持ちを聞きましたか?
新中学2年生になる子どもの続きです。
この子どもに対して、感じたことは、
・常に周りとの比較の中で考える
・自分で考えることはしない
・自分の責任にされたくない(常に人のせいにする)
・努力したくない
・損得でしか考えられない
・すぐ感情的になる
・勉強はどうあってもしたくない
・ありがとうと言えない
・ごめんなさいも言えない
・自分の意見を紙に書かない
この状態になっていると思います。
この子どもが脅迫的なまでの行動をとる背景には、
・勉強することで競争させられるのは嫌だ
・競争に負けて、嘲笑われるのはもっと嫌だ
・辛く苦しい思いをしたくない
・勉強したくない
・勉強ができない自分を認めたくない
・責められたくない
・責任をとりたくない
・自分の自由にしたい
・自分を認めて欲しい
・今の自分を受け入れられない
これらのことがあることは、間違いないと思います。
どうして、こうなってしまったかということを考えてみたいと思います。
ところで、何度もこの問いを発しているのですが、
「なぜ、中学受験させるのですか?」
この答えを、お母さんはお持ちでしょうか?
子どもの将来が明るいものになるために、難しい中学校に行かせて、少しでも難しい大学に行けるようにしておけば、あとは、子どもが努力していけば、子どもの将来は、ある程度の収入を得ることができて、安心して暮らしていけるようになるから、中学受験をさせておきたいと思う方も多いと思います。
でも、その考えは、本当に大丈夫なのでしょうか。
先日からお話している、この新中2の子どもは、決して特殊な例ではありません。
こういうことは、よくあることなのです。
男の子にも女の子にも、男子校にも女子校にも、共学校でも起こることなのです。
中学受験で合格したあと、不登校になる子どもは、公立中学校で不登校になる子どもの割合と何ら変わらず、中には公立中学校の全国平均よりも高い私立中学もあるくらいです。
そうなる一つの理由があります。
それが、先ほどの
「難しい中学校に行かせて、少しでも難しい大学に行けるようにしておけば、あとは、子どもが努力していけば、子どもの将来は、ある程度の収入を得ることができて、安心して暮らしていけるようになるから、中学受験をさせておきたい」
というものだとしたら、どうしますか?
このお母さんの思いの中には、いくつかの考えなければならない問題が含まれています。
その一つは、「子どもの感情は考えられていない」ということです。
小学生の子どもは、まだ、自分の本当の感情に気がつけないことが多く、特にご家族に言われたことについては、無条件に受け入れてしまうことがあります。
だから、中学受験については、あまり考えることもなく、子どももがんばることができることがほとんどです。
ところが、後から、「なんか違う!!」と感じて、お母さんの言うことを聞かなくなることがあります。
そして、中学受験前から、子どもが「自分は本当は勉強などしたくなかった」ということを思い、思春期の反抗期とも重なって、お母さん、お父さんに反旗を翻し、合格して通い出している中学校に対しても、抵抗をし始めることがあるのです。
子どもから見たら、そんな大それたことをしているという認識はなく、ただ、嫌なんだというだけなのです。
そうすると、先日から取り上げている中2の子どものようになることがあるのです。
だからこそ、中学受験の大手進学塾で、大量の宿題と激しい競争の真っただ中に放り込む前に、子どもの感情を十分に聴き、子どもの様子を常にあたたかく見守っていく必要があるのです。
それは、決してリビングで、塾の宿題をしっかりとやっているのか、どの程度できているのかを見張ることとは、全く違うことなのです。
このことをわからずに、中学受験の大手進学塾に通わせてしまうと、子どもを傷つけてしまうことがあるのだということは、知っておいて欲しいと思います。
これ以外にも、もう一つ、問題があるのです。
実は、このことの方が問題だと私は考えているのですが、それはまた、後日、お話したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日になりますことをお祈りいたします。