中学受験と不登校(741)お母さんはどうしてそうしたの?

お母さんはどうしてそうしたの?
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
お子さんが何かしていると、お母さんは気になりますよね。
常に気になっているのです。
それで発した一言は、どうして言ったかおわかりでしょうか?
子どもと出かけるときに、子どもがなかなか用意をしないなんてことは、よくあることですね。
その時に、あまりにも準備をしないので、「早く用意しなさい!」とお母さんは言います。
これはどうして、そう言ったと思いますか?
考えてみてください。
いつまでも用意をしないので、用意をさせるため、ですよね?
それは、誰が用意をして欲しいのですか?
用意をして欲しいのは、お母さんですよね?
違いますか?
お子さんが行きたいと言ったから、出かけることにしたのですが、お子さんが準備しないことに、イライラしませんでしたか?
それで、早くしなさいと言ってしまうのだと思いませんか?
そうなのです。
実は、お母さんが「早くして欲しい」のです。
しかも、子どもが用意をしないことに、イライラもしています。
それは、子どもが自分で行きたいと言っていたのに、いつまでも用意をしないことに対して、お母さんは、「自分が行きたいのではないのに、行くのだから、そのことをわかって、準備するべきじゃないの?」という思いを持っているから、イライラするのです。
そして、腹を立てて、「早く用意をしなさい!」と言ってしまったのです。
これはあくまで一例なのですが、まず、お母さんが、自分の思いに気がついてほしいと思うので、例として出したのです。
中学受験を目指す子どもが、塾の宿題をしない、勉強に取り掛からないということがあれば、どうしてもお母さんがイライラします。
そのときに「やらなかったらテストでいい点数が取れないよ。そうしたら困るのはあなたなのよ。」と言ってやらせようとします。
確かに、子どものためではあるのですが、本当に子どものために言っているかというと、そういう面もありますが、多くの場合は、お母さんの「塾の宿題をやって欲しい、勉強して欲しい」という思いから発した言葉です。
学校に行き渋る子どもを学校に行かせようとするのは、お母さんが学校に行って欲しいのです。
だから、子どもに行かせようとするのです。
まず、お母さんが自分の行動は、自分がそうして欲しいからだということを意識して欲しいと思います。
ご自分の感情に気が付かず、子どもためと思って言っている、行動していると思っているかもしれません。
そういう部分がないとは言わないのですが、大半は、お母さん自身の思いなのです。
それでは、子ども達は動きません。
動いたとしても、それは自分のためではなく、「お母さんが言うから、仕方なく」なのです。
その行動は長続きしません。
まず、お母さんが自分の行動について、なぜ、そうしたのか、どうしてそうしたのかを考えて欲しいと思います。
そうすると、自分の感情に気づくことができると思います。
そう思って言われている子どもにしたらどう思うだろうと考えてみて欲しいのです。
その結果、どうして子どもは動いてくれないのか?ということを考えられるようになります。
子どもの行動の向こう側に、子どもの思いを感じ取れるようになっていくのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうぞ良い1日になりますことをお祈り申し上げます。