中学受験と不登校(712)合格は目標ではない

合格は目標ではない
今日も私のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
感謝申し上げます。
受験の時期を迎え、最後の追い込みが続いています。
入試がすぐそこまで来ている子ども達は、懸命に努力を続けています。
この時期は、入試を迎える子ども達は、目の前の合格のために、最後の努力をしているのは、当然です。
しかし、ここに至るまでの間は、ずっと、「合格することは目標ではない!」と言い続けてきました。
合格することは、あくまで通過点であり、合格した後、どのように学校生活を送っていくのか、そして、それは何を学ぶためなのかという目的もはっきるするようにと言い続けてきました。
合格することを目標にしてしまうと、「合格したらそれで終わり!」となってしまいます。
そこで燃え尽きて、何もしなくなってしまったのでは、何のために努力してきたかわかりません。
努力をするのは、合格するためではなく、その後、新しい環境で何を学ぶのか、どういう活動をしていくためなのかということでなければ、懸命に努力する意味がありません。
そうでなければ、合格できたとしても、新しい学校に通い、そこでどうしたらいいのかわからず、取り残された感じになり、うまくいかないのです。
受験生のご家族は、受験生と同じように、目の前の入試に意識を向けすぎないようにしてください。
中学受験と不登校(710)「いつも通り」でお話した通り、受験生のご家族は、ものすごく心配になるかもしれませんが、あくまでもいつも通り、平常心でお子さんを見守ってあげて欲しいと思います。
子ども達は、本当に不安に思っています。
そこにご家族が不安になり、心配そうにしていると、子ども達の不安をさらに掻き立ててしまいます。
ご家族には、まずは目の前の入試を合格できるように、健康面のサポートをしっかりしていただくことが、何よりも重要です。
そして、合格後のことを一番に見据え、合格した後、子ども達が困らないように、合格した後の楽しい学校生活のことなどを、プレッシャーにならない程度に、受験勉強の合間に、一緒に話してあげて欲しいと思います。
中学受験、高校受験では、合格すれば、さらに激しい競争になります。
それは、この時期に子どもに話すことではありません。
この時期は、受験校に合格したら、こんなこともできる、あんなこともできるというような、子ども達の夢が膨らむような楽しいことをお話しいただくのが、子ども達がもうひと踏ん張り原動力になります。
そうすると、合格した後のことを子ども達も思い描きながら、さらに、最後の仕上げにエネルギーを注ぐことができるのです。
子ども達はどうしても「合格したい!」と思います。
当然のことです。
それでも、合格はあくまで通過点です。
決してゴールではありません。
合格は目標ではないのです!
ご家族こそ、もう一度、何を目標にしてきたのかを考え、合格を目標にしないように十分に気をつけて欲しいと思います。
そして、不合格もあることをご家族が忘れてはならなりません。
不合格になったときに、どのように対応するのか、子ども達を落ち着かせてあげるためには、どうしたらいいのかを十分に考えておいて欲しいのです。
合格を目標にすると、不合格になったときに心のダメージが大きくなります。
そのことを、ご家族はしっかりと認識して、子ども達がどのような結果になっても、ご家族と一緒にいて安心できるようにさせてあげて欲しいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。