中学受験と不登校(709)その学校での生活

その学校での生活を知っていますか?
今日も私のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
感謝申し上げます。
このブログでも何度もお伝えをしていますが、入学試験のある国立中学、私立中学では、基本的に、不登校や発達障害の子ども達への細かい対応や配慮はありません。
ありませんというよりも、できませんだと思います。
障害者差別解消法(正式名称:障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)があるので、発達障害と診断されている子どもに対しては、合理的配慮が必要です。
合理的配慮をすることは義務ですので、学校と言えどもやらなければなりません。
もちろん、罰則もあるのですが、それでも、どこまで、どのようにしていけばよいのかという判断は難しいところがあります。
しかも、国立も私立も、学校に通うために、学校側か提示する条件や学校の理念、考え方に対して、それに従うという誓約をしていますから、合理的配慮をすることは当然ですが、一方で、その条件、理念、考え方に対して、子ども達がどこまで従っているかということも問われるわけです。
例えば、学校として、成績は、テストの点数だけでなく、日頃の授業態度、提出物などによって総合的に判断するとされていれば、提出物を期限までに出すことができなければ、同じテスト結果の子どもどうして比べても、成績評価が悪くなることは、致し方ありません。
提出物の期限に対しては、子どもに、日程を伝え、提出期限近くになったら、進捗状況等も細かく聞いて、提出物の作成を進めるように先生から伝えていたとします。
それにも関わらず、提出期限に間に合わなければ、学校側としては「配慮はしたけれども、提出期限を守れなかった」と判断せざるを得ない可能性があります。
ですから、国私立中学の場合は、不登校の経験があったり、発達障害の診断をお持ちの場合は、入学時に、必ず、学校に通い成績をつけてもらうためには、どのようなことが求められ、そのことが、子どもにとって確実に実行していけるかどうかを考える必要があります。
先生方にも、どこまでの配慮がお願いできるかを率直にお聞きして、その学校で楽しく学校生活を続けていくことができるかどうかを、お母さん、お父さんが判断する必要があります。
合格したから、通わせたいと思うお気持ちはわかりますが、それが、お子さんのためにならず、後々の進学にかかわるのであれば、この時点で、合格していても、進学を取りやめることも考えないといけません。
こういうことを避けるために、事前にどのような学校かをしっかりと調べておく必要があるのです。
ところが、意外と、お母さん、お父さんの方が、こういうことを考えていません。
合格したら通うという大前提はわかりますが、合格した学校で、子ども達がどのような学校生活を送っていくのかということを、全く知らない、わかっていないことが、お母さん、お父さんに多いのが実態だと思います。
これは、不登校の経験がなく、発達障害もないお子さんのご家族でも同じです。
子ども達が通いたいと思い、懸命に努力をして合格する学校のことを、本当の意味で知らないままで受験することは、後々のトラブルになる可能性があることは、しっかりと認識しておいて欲しいと思います。
こんな学校だとは思わなかった、という声を何度もお聞きしてきました。
それは、子ども本人の責任でもありますが、一番は、お母さん、お父さんの責任です。
どのような学校なのか、本当にその学校を目指すのか、合格したらどのような生活になるのか、しっかりと情報を集め、考えて欲しいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。