中学受験と不登校(701)学校教育は変わるか?

学校教育は変わるか?
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心より感謝申し上げます。
あと3日で令和6年も終わります。
今年は子育てや教育といったところで、どのように感じたかをまとめてみたいと思います。
今年、一番感じたのは、学校の先生方が、変わろうとしていることでした。
このことは、肌で感じることができました。
小学校でも、中学校でも、高校でも、このままではいけない!とお考えになっている先生方がたくさんいらっしゃると何人かの先生方とお話しして感じました。
また、学校が変わらないといけないと思っている先生方の中には、学校を離れて学校の外から、学校の先生方を支援していこうとしていらっしゃる先生方がいらっしゃることも、直接、お話ししてみて、初めてわかりました。
正直なところ、こういう先生方とご縁がありませんでしたから、衝撃的でした。
私が大学4年生になる前後、ちょうど1990年前後は、学校の先生の募集が極めて少ない「教職氷河期」でした。
ですから、学校を変えようと思って、公立学校の教師として就職できたとしても、そんなに簡単に若い先生が、たくさんいらっしゃるベテランの先生方を差し置いて、学校を変えていくなどということができる時代ではありませんでした。
ところが、今は、先生になりたい方が少なく、人気のない仕事として認知されるようになったために、先生になりやすいことは間違いありません。
教師になっていかれる方は、ある意味では、大学を出て、教員採用試験を合格してくるのですから、学力的にも優秀な方が多いです。
教員採用試験は、公務員試験と同じで、ペーパーテストで合格しない限り、2次試験には進めませんから、その点では、学力がないとなれません。
だから、かなり優秀な方が多いと思います。
しかも、これだけ人気のない職業になってしまいましたから、今、先生になろうと思ってなって来られる方の中には、本当に学校の在り方を変えたいと思っていらっしゃる方がいると思います。
すごく様々なことを学ばれている先生方も多く、学校が変わろうとしていると、とても感じることが出来ました。
ただ、先生方の働き方改革で、クラブ活動を先生方が担当しないことになり、どんどんクラブ活動が制限されていくことに、寂しさと残念な思いとがあることも事実です。
子ども達の中には、クラブ活動を楽しみにいている子どもも数多くいます。
先生方と一緒に、先輩後輩という縦の関係の中で学べることも多く、同じ思いの友達、先輩後輩、先生方と、スポーツや自分達が好きなことを真剣に学んでいけるというのは、クラブ活動ならではの醍醐味と言ってもいいかもしれません。
一方で、先生方の無理な仕事の仕方が良くないことも事実であり、先生方の労働環境改善のために、地域の方にお任せしていくということは、必要なことであり、時代の流れなのかもしれません。
私などからしたら、それぞれの学校の先生方を2倍の数にして、先生方の勤務を早出、遅出にしたり、クラブをやりたい先生方は、遅出にしたり、シフト制にしたりすることで、クラブ活動を継続することもできると考えたりもします。
定額減税やココロナ禍のときの給付金を出す時には、財源問題など議論もなかったくらいですから、人件費が2倍になっても、財源的には困らないことなど、今の時代、多くの国民がはっきりとわかっているのです。
ですから、教育にお金をかける気があれば、先生の数を3倍くらいにして、先生方の負担を今の3分の1くらいにしてしまえば、もっと学校教育を変えることなど、簡単なことだと思います。
我が国を、もう一度、技術立国にする気が本当にあるのであれば、働き方改革も大切ですが、もっと予算をつけて、先生の数を増やし、負担を減らして、先生方が学びやすく、かつ、働きやすい環境や設備を整えることなど、簡単なことだと思います。
我が国の将来をどうするかということについても、真剣に議論し、資源も何もない我が国が、かつてのように世界をリードしていけるだけの技術立国にするためには、学校教育を変えていくことが不可欠なことくらい、多くの方が十分にわかっていると思います。
そう思うと、政府は教育が大切だと言いながら、教育にお金をかけるつもりなど全くないことも、良く分かった1年でした。
今の仕組みの中でも、これだけ先生方が懸命に学校教育を変えないといけないとお考えになり、実際に行動されていらっしゃるのですから、先生の数が3倍にもなれば、いろいろなことがもっともっとできるようになると思います。
それは、取りも直さず、子ども達への教育の質が変わることであり、子ども達の学びの質が良くなるだけでなく、我が国が、失われた30年のように経済成長もせず、実質賃金が下がってしまうことがなく、確実に成長していける基礎を築くことになるのです。
ちょうど、総選挙から「103万円の壁」の議論が行われていますが、教育行政にさらに予算をつけて、先生方の人員をもっと増やして、学校教育を充実させることができれば、もっと学校が変わり、先生が変わり、子どもが変わり、我が国が変わっていけるのに、ということも思いました。
ただ、確実に、先生方が学校を変えようとしている、変わろうとしていることだけは、実感しました。
そういう意味では、学校と、そこで行われている教育は、少しずつでも確実に変わっていくと強く感じた1年であったことは、私にとっては大きな収穫だったと思っています。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。