中学受験と不登校(686)中学不登校生の進路選択


中学不登校生の進路選択

今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。

昨日、12月8日(日)に「探究横丁ちょいすくプロジェクト」でオンラインセミナーで、少しだけお話させていただく機会がありました。

その時にお話させていただいた内容に、少し付け加えながら、昨日からお話させていただいています。


前回は、一緒にお話させていただいた3人の方のお話を中心に、中学不登校生が進路を考えたときの問題を、中学校側、高校側、それぞれの立場から考えて、お伝えいたしました。


では、残っている子ども側・ご家族側から考えてみたいと思います。

中学校で不登校だった子どもが、高校に進学したいと考えたときに、毎日通うことには、不安があることも多いです。

その際は、最初から通信制高校を考えることになります。


通信制高校は、学校によって通う日数が異なりますが、全日制高校で学習する時間を、通信教育で行うことで代わりとしています。

しかし、面接授業・スクーリングは必ず受講しなければならず、完全通信教育だけで、一度も、直接の授業を受けずに卒業することはできません。

ただ、法律によって直接授業を、ある程度までは、代替授業(オンライン授業やNHKの講座など)で置き換える事が認められています。

そのため、通う日数が学校によって異なるのです。


通う日数も含めて、どこの通信制高校が良いのか、すごく悩まれます。

どこの高校が子どもにあっているのか、本人もご家族もすごく悩まれます。

その場合は、通信制高校の相談会などがあれば、参加してみることをお勧めします。

直接、その通信制高校に問い合わせてみる、個別に相談してみることも良いと思います。

個別相談に行くときは、できるだけお子さんも一緒に行くことをお勧めしたいと思います。

自分の目で見て、肌で感じて、ここに通ってもいいかどうかを判断して欲しいと思います。


この時に、行けない状態であれば、まだ、高校に通える状態ではないかもしれませんから、それも学校選びの判断材料になると思います。


通信制高校ではなく、毎日通う全日制高校を考えた場合はどうでしょうか。

このときが実は一番困るのです。

なぜなら、どこも毎日通うということでは同じです。


私立と公立・国立とでは、時間数が異なることがあります。

土曜日も授業がある私立高校は多いので、その点は異なります。

国立高校、私立高校は、明確に学校の考え方、教育方針、教育理念を打ち出していますから、必ず、学校説明会や学校見学会に参加して、学校を見に行って欲しいと思います。

公立高校にも校風があり、カラーがありますが、国立や私立に比べて、わかりにくかったり、知られていなかったりします。

ですから、学校を見に行くことは、ぜひして欲しいと思います。

国公私立のどこの高校でも、一番良いのは、登下校の様子を見に行くことです。

ここなら通えるかどうかという判断をするには、その登下校の様子を見てみるのが一番です。


さて、ここで、見に行く高校を、どのような基準で選ぶかということなのです。

どのような基準で見学に行ったり、学校説明会に参加したりする高校を選ぶのでしょうか。

家からの通学時間は考慮しないといけないでしょう。

他に選ぶ基準が何かありますか?


実は、全日制普通科高校を選ぶ時に、子どももご家族も、判断材料がないことがほとんどです。

そうすると、結局、偏差値、内申点、進学状況などから選ぶことになります。

そうして、これらの基準で学校を「何となく」選んでしまうことが一番の問題なのです。


なぜなら、高校受験という「15歳の壁」を乗り越えるのにもかかわらず、また、もう一度「18歳の壁」があるのに、受け身的に学校選択をし、中学校の時と同じように受け身で授業に出席することは、高校で再び不登校になる可能性が大きくなるようにしてしまっていることになります。


だからこそ、この高校選びで、安易に偏差値や進学状況で選ぶことのないようにして欲しいと思います。


この時に、問題になってくるのが、やはり「内申点」なのです。

内申点によって、選択の幅が狭まることは、はっきりとあるのです。

これは、学校に通っているか、通っていないかには関係なく、全ての子どもに関わる問題なのです。


次回は、いかにしてこの内申点の問題を少しでも改善できるかを考えてみます。



今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日をお過ごしください。



※「探究横丁ちょいすくプロジェクト」の第3回の様子は、Youtubeで一般公開されています。

ぜひ、ご覧ください。


第3回 
教員×保護者 
学びの多様性を本気で考える
選択肢を広げる教育!
~受験が変われば、子どもも大人も世の中も変わる~

https://www.youtube.com/watch?v=ToOE0ub-cFk&t=249s

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