中学受験と不登校(684)健康的にひきこもる

健康的にひきこもる
今日も私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
不登校でも、健康でいることが、次に動き出すことには大切だとお話をしました。
不登校でも健康であれば、精神的にも落ち着き、体も元気になっていれば、次に動き出しやすくなることは、間違いありません。
そのためには、家の中で健康でいなければなりません。
ところが、全く動かない生活をしていて、健康かと言われると、とてもそうだとは言えません。
小学生から高校生くらいまでの子どもが、1日中、家にいてほとんど動かない生活をしていたのでは、筋力も体力も落ちてしまいます。
だからと言って、家の中で運動をできるような精神状態ではないこともわかります。
そこで、少し、家の手伝いをしてもらうことを考えてみていただきたいのです。
今の家にいる状態からすると、たとえば、このようなことをしてもらうといいのではという例をあげてみます。
1)家にいることになり、まだ生活リズムは何とか維持している
2)何もする気が起きず、ひたすらYoutubeをみる、ゲームをするなどをして1日中ゴロゴロと過ごし、昼夜逆転が始まる
3)少し落ち着いてきて、お昼前くらいには起きてくるようになる。この頃から、部屋の片づけ、食卓を拭くくらいの家事をしてもらう
4)2日に1回くらいリビングの掃除を手伝ってもらう。
5)トイレ掃除も含めて、家の掃除を手伝ってもらう
6)お風呂掃除を手伝ってもらう
7)夜、人に会わない時間に散歩をする
これはあくまで一例ですが、このようにできると、体力があまりにも落ちてしまい、動くことがたいへんだということは防ぐことができます。
体力、筋力が落ちてしまい、動くことに「しんどいな」と感じると、余計に動きたくなくなり、気持ちも沈んでしまいます。
家の中でできることで、動くことが増え、体力、筋力を少しでも戻していけます。
また、うまくこのようにもっていければ、自分は家にいてもいい、家族のためになっている、人の役にっていると思えるようにもなります。
こうして、家の中にいるのですが、「健康的にひきこもる」ことができ、動きやすい体と心をつくっておくと、何か動きたいと思うようになったときに、動きやすいのです。
ところが、親子関係が不登校で壊れてしまっていると、なかなかこうもいきません。
とにかく学校に行って欲しいの1点ばりだと、子どもはますます動けなくなっていきます。
ある程度まで、学校にいけないかを模索しても、難しいとなれば、「家で健康的で豊かにひきこもる」ように、お母さんが切り替えていかないと、かえって時間がかかることになります。
学習面や、テストに対する学力などは、後からでも十分に対応できることは、30年以上、不当この子ども達と接していて、子ども達が実証してくれています。
ですから、まずは、学校にいけないということを、お母さんが「受け入れて」あげて欲しいのです。
そして、健康的にひきこもっていけるように、本人と話をしながら、家事を手伝ってもらうなどで、家の中で動くことを一緒に考えて欲しいと思います。
結果的に、そのことが、子ども達が動き出すきっかけをつくれると、これまで出会ってきた子ども達から教えてもらいました。
私の病院での入院生活で、筋力も体力も落ちることが、いかに気持ちも萎えさせて、動きを悪くするかという経験も加えて、このようなことを強く思うようになったのです。
ぜひ、今、学校にいけないお子さんを目の前にして焦ってしまっているお母さんに、家の中が安心安全の場で、まずは精神的に落ち着き、その後、家の中での動くようになっていくことが、社会に復帰する第一歩だとお考えいただければ、きっと子ども達も動き出すようになっていけます。
お母さんが、お子さんの状況を、しっかりと受け止めてあげていただきたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。