中学受験と不登校(678)学習以前の問題(12)

学習以前の問題(12)
~私立中学・高校に何を求めるのか?~
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
塾に来てくれる子ども達の「やる気が出ないと勉強できない」という問題についてお話しています。
「どんな人になって欲しいですか?」という問いに、どのようにお答えになったのかを、お聞きしました。
①「なぜ、中学受験させたいのですか?」
②「どこの学校に行かせたいのですか?」
③「その学校が良いと思う理由は何ですか?」
④「地元の公立中学校では、なぜダメなのですか?」
⑤「その中学に通わせることで、子どもに何を学んでほしいのですか?」
そして
⑥「どんな人になって欲しいのですか?」
ということをお聞きしました。
話は少し変わりますが、以前、ブログでこのようなことをお話しさせていただきました。
中学受験と不登校(122)
「塾帰りの子どもと金髪の少年」
https://ameblo.jp/k-tani-2020/entry-12792068517.html
お読みいただくとわかりますが、これは、昨年の3月に私が帰りの電車の中で見た光景です。
この中に出てくる金髪の少年たちと、塾帰りの子ども達のどちらの自分物像が良いと思いますか?
金髪の少年たちの言葉遣いや見た目は怖いと思いますが、言っていることは「電車の中ではしずかにする」という、至極まっとうなことを、塾帰りの子ども達に言っています。
一方で、塾帰りの子ども達、関西で濃いグレーの塾カバンを全員もっていましたが、明らかに人をバカにしたような発言や、他人を叩く、蹴ることに何の心の痛みも感じていないのです。
どちらが真っ当なことを言っているかというと、明らかに金髪の少年たちなのです。
「どのような人になって欲しいですか?」
という問いに対して、そのお答えが、この塾帰りの子ども達のような人物になって欲しいというものでは、決してないと思います。
「人として他人も親切で優しく、でも、心の芯の強さを持ち、あきらめずに努力を続けて欲しい」
このようなことやそれに近いことが挙げられているのではないかと思います。
英語が話せるとか、難関国立大に行くとか、そういうことは人柄ではありませんから、そういうものを排除していくと、「人としての在り方」にしか行きつかないと思います。
「そういう人に本当になって欲しい」と思う人物像がそこになくてはなりません。
実は、学校に通う年齢が、子ども達の人としての心と体の基礎を構築する時なのです。
だからこそ、「学校教育」を国が行っているのです。
この間に、どのような人として育って欲しいかを、はっきりと子ども達に伝えていかなければなりません。
この学校に通う子供時代に、「どういう教育を受けさせたいのか?」ということを、ご家族は今の時代は強く問われるのです。
そこで、その私立中学で、ご家族がお子さんに受けさせたいと望む教育を行っていますか?ということを、もう一度、お考えいただきたいのです。
安易に大学受験実績や偏差値だけで、その学校を目指させて、無理に勉強をさせるということがありませんか?
その無理にさせて、不合格になり、周りから「落ちた」と言われるのが嫌になり、心に大きな傷を負うリスクを負わせることもあり得るのです。
それでも、競争に勝たせたいのですか?
それがダメだと言っているのではありません。
子どもにもしっかりと、「あなたにこういう教育を受けて欲しい。だから、この学校が良いと思うから受験してみないか?」ということをお伝えになり、子どもも実際に学校を見て、先生方の話も聞いて、子どもなりに「この学校に行ってみたい」と思うのであれば、それでいいのです。
その学校を目指して、しっかりと勉強して、中学受験で合格していけばよいのです。
お母さん、お父さんが安易に大学受験実績や偏差値だけで、学校選びをして、そこを目指させるというのは、子どもの心を歪めてしまう危険性がかなり大きいということを申し上げているのです。
「理想論ばかりでは、世の中やっていけない!」とおっしゃるかもしれませんが、子どもの心を歪めてでも、競争に勝つことだけを考えるようなう人になって欲しいと思われるなら、仕方がありません。
これはある意味ではっきりしているので、それは、ご家族の思いですから、他人が同行言えることではありません。
それ以上に問題なのは、子ども達を歪める「本音と建前」です。
また、これについては、次回、お話ししたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。