中学受験と不登校(674)学習以前の問題(8)

学習以前の問題(8)
~習慣的にする~
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
塾に来てくれる子ども達の「やる気が出ないと勉強できない」という問題についてお話しています。
前回、家族みんなで学習する時間を作ることで、やらないといけない環境も作れるし、習慣的にもやるようになることをお伝えしました。
子ども達が自分から学習をしていくようになるためには、
①とりあえず動く
②やらないといけない環境がある
③習慣的にする
の3つが大切なこともお話ししてきました。
家族みんなで学習する時間を持つことができれば、とても良いことは、よくわかると思います。
そうは言っても、なかなか難しいことも現実的にはあると思います。
そこで、習慣的に学習をするようになるための方法として、子ども達でもできることをあげておきます。
・時間の習慣化
子ども達の生活は、習い事もあれば、何もない日もあります。
そこで、お子さんと一緒に、どの曜日と時間に、学校の宿題をするとか、本を読むとか、習い事の練習をするとか決めておくと良いと思います。
その時に、コツは、今、習慣的にしていることがあれば、それとセットにすることです。
お風呂から出たら本を読むとか、おやつを食べたら漢字をするとかです。
毎日、ゲームをしていい時間を決めているご家庭なら、ゲームをしたら宿題をする、なんていうのも良いと思います。
何か習慣的にしていることがあれば、それとセットにすると、習慣化しやすいです。
・場所の習慣化
曜日や時間だけでなく、場所の習慣化も大切です。
宿題をするときはリビングでする、とか、本を読むときはソファで読む、とか場所も決めておくと、そこに座ると、必ずやることが決まっていると、自然とできるようになります。
最近、塾の行き帰りに、ミスタードーナッツやスターバックスといったファーストフードやカフェで、お母さんが子どもに宿題をさせている姿を見かけることが増えました。
お母さんが子どもの宿題を見ながら、ちょっと休憩もできるので、そういう場所でやっていると思いますが、小学生やもう少し小さい子ども達に、その場所で習慣化するようなことはやめた方がいいかもしれません。
なぜなら、音の問題を解決できないからです。
音楽が聞こえていたり、人の話し声が常にしたり、子どもが集中して学習するには、負担が大きいため、どうしても集中度が低くなり、学習効果が悪くなります。
しかも、そういうところでなければ学習できないとなると、自宅でも音楽を聞きながら学習しようとしたり、テレビをつけたまま学習しようとするようになってしまいます。
明らかに子ども達の集中度が低くなり、学習効果が悪くなることを習慣にすることになるので、避けていただくのが望ましいと思います。
・行動を習慣化する
毎日、寝る前の歯磨きが終わったら、明日は何を学習するのかを、簡単にメモをすることを習慣化しておくと、翌日、学習をしやすくなります。
明日、幼稚園や学校から帰ったら何をするかがはっきりとすることで、とっかかりがあり、行動しやすくなります。
小学生なら、翌日の時間割を確認して、持ち物を確認することは、平日なら毎日ありますので、帰ったら何をするのかをメモしておくだけで、帰ってからダラダラ過ごすことが減ります。
また、学習だけではなく、習慣化したいことがあれば、前日にメモしておく、付箋などで見えるところに貼っておくと効果は高いと思います。
このように、時間だけでなく、場所、行動を習慣化しておくと、動きやすくなります。
前日に確認してメモをすることは、動くきっかけを作れて、動きが悪くなりやらなくなることを防ぎやすくなります。
ちょっとした行動で、学習しやすくなるのです。
お子さんと一緒に工夫してみていただくと、自然と学習する子どもになっていきます。
それだけで、中学受験塾に入ったときに、着実に成績を伸ばしていくことができるようになっていかれると思います。
このことを、学習を本格的に始める前に、身に着けておいて欲しいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしくださ
い。