中学受験と不登校(670)学習以前の問題(4)

学習以前の問題(4)
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
塾に来てくれる子ども達について、学習する前の、問題についてお話しています。
前回は、「やる気がない」と言って学習しない子どものことをお話させていただきました。
この「やる気」というものは、難しいもので、子ども達は「やる気になる」と勉強できる、大人も「やる気を出せ」と言って無理にやらせようとします。
私からしたら、そんなものは無理だし、出来ないと言っているのと同じだとしか思えません。
やる気に頼って、仕事ができますか?
やる気に頼って、家事ができますか?
やる気に頼って、赤ちゃんの世話ができますか?
やる気に頼って、子育てできますか?
やる気に頼って、介護ができますか?
どうでしょうか?
どう考えても、無理なのです。
当然のことですが、やる気に満ち溢れていることもあります。
そういう時もあります。
ところが、全然、気持ちが乗らない、体調が悪くてゆっくりしていたい、そんな時もあって当たり前です。
いつもいつもやる気があるときばかりではなく、多くの場合、やる気なんかなくても、やらなければならないことを、やっているのです。
ところが、大人が子ども達に勉強させようとする時だけは、「やる気を出せ」と言うのです。
こういうことを大人が言うので、「やる気が出ない」ということになってしまいます。
やる気があろうとなかろうと、やれるようにしない限り、成績は伸びません。
無理にさせようとすればするほど、子ども達や嫌なので、やる気をなくし、やらなくなるのです。
中学受験では、毎日、毎日、小学生の子どもが、塾に通い、他人と常に比べられ、競争させられ、楽しいこともなく、成績という結果を求められるのです。
受験しない子ども達が日々、楽しく遊んでいるのを横目に、我慢し続ける生活を送るのです。
大人になって遊べる時間なんて、本当に限られているにもかかわらず、子ども時代にも遊ばせてもらえないだけでなく、「やる気を出せ」と言われて、毎日毎晩懸命に努力を続けるのです。
それでも、第一志望校に合格できるのは10%程度です。
希望の中学校には合格できない子ども達の方が圧倒的に多いのです。
中学受験は、子ども達が自分の意志で受験したいというケースは、そう多くはないでしょう。
中学受験の塾に通い始めたときは、自分の明確な意志でも希望でもないことがほとんどです。
それでも、懸命に努力をしようとしても、子どもですから、遊びたい、やりたくないと思ったとしても、仕方がありません。
そのときに「やる気を出せ!」と言われて、嫌なものを無理にさせられるのは、会社で気持ちが乗らないときに、無理やり残業命令で「今日中に仕上げろ」と言われているのと同じなのです。
いつまでも「やる気」というものに、子どもも大人もしばられて、やる気に頼って努力をすることは、余計に「やる気を削ぐ」ことにしかならないことに、気づいて欲しいのです。
中学受験で、着実に実力をつけて、志望校に合格するためには、入塾して学習を始める前に、やる気に頼らない方法を身につけておくことができるかどうかは、かなり大きな影響があることなのです。
では、どうしたら「やる気」頼らない学習方法を身につけることができるのでしょうか。
それは、すでにお母さんが十分にご存じのことです。
お母さんなら、誰でも体得している、その具体的な秘訣を次回、お伝えしたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。