中学受験と不登校(669)学習以前の問題(3)

学習以前の問題(3)
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
塾に来てくれる子ども達について、学習する前の、問題についてお話しています。
前回は、塾で学習する前に、できるようにしてきて欲しいことについて、お話ししました。
今回は、最初にお伝えした心の問題、精神的な問題についてお話させていただきたいと思います。
・学習に気持ちが向かない
・悩み事がある
・集中できない
・すぐに気が散る
・落ち着かない
など
学習するためには、こういうことをなくさないといけません。
その前に、子ども達がこういうことを良く言います。
「やる気がでない」
「やる気ない」
ご自宅でも、ずっとYoutubeを見ている子どもに、お母様が「宿題を早くやってしまいなさい」とおっしゃると「やる気でない」と言ってだらだらとYoutubeを見続けているようなことがありませんか?
この「やる気」というものについては、また、後日、一緒に考えさせていただければと思います。
その前に、塾に来て、受験やテストに向けて努力をしていただこうと思っても、「やる気が出ない」と言って、学習をしようとしない子ども達は、何のために来ているのだろうと、思わずにはいられません。
もちろん、いつも、ガンガンやるよ!などということを望んでいるのではありません。
調子の良いとき、悪いときがあって当たり前です。
いつもいつもはものすごく前向きになることは難しいですが、「学習をしていく」という気持ちになり、いつもと同じように努力をして欲しいとは思います。
しかし、私達のような塾講師も、ご家族も、子ども達のために、やっているのに、それを「やる気が出ない」という一言で、やろうとしないのであれば、どうすることもできません。
これは、そもそも「やる気」などというものに頼っていることが原因です。
「やる気」というものは、自分の中から湧いてくるものだと私は思っています。
長い間、塾で教えていると、やる気にさせて欲しいということを、ご家族からご相談いただきます。
私はいつも、「やる気にさせることはできません。」とお答えすることにしています。
こちらから、モチベーションを高めることをお話したとしても、モチベーションが高くなり、やる気になるのは、あくまでお子さんの中から高まってくるもの、湧いてくるものでしかないからです。
外側から働きかけることはできるけれども、その結果、お子さんがやる気になるかどうかはわからないので、「やる気にさせることはできません。」と、いつもご家族にはお伝えしています。
このやる気に頼っている子ども達は、はっきりとムラがあり、しかも、ものすごくやる気になっている期間を1とすると、やる気にならない期間は2から3で、これを繰り返すことになりますから、成績が伸びるどころか現状を維持することがギリギリです。
中学受験で小6になっても「やる気がでない」と言わないまでも、そのような態度になっている子ども達は、徐々に成績をさげていき、第一志望校を変更することになります。
この「やる気」に頼らずに学習できるようにならないことには、受験で志望校には合格できません。
次回は、「やる気」に頼らず学習する方法を考えたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。