中学受験と不登校(668)学習以前の問題(2)

学習以前の問題(2)
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
前回、塾で学習する前の問題について、お話しさせていただきました。
今日も、この問題をもう少し考えてみたいと思います。
塾で学習する前の問題として、私が考えるものが3つあります。
これは入塾前に、ご家族がお子さんと一緒に考えて、できるようにしておいて欲しい3つです。
1)集中力がない
2)面倒なことが嫌
3)読み・書き・計算ができない
一つずつ考えてみます。
1)集中力がないのは、程度にもよりますが、30分ももたないようでは、受験するためのいわゆる「進学塾」では、学習していくことが、子どもにとって辛いものになります。
中学受験や高校受験の大手進学塾では、30分ももたないようでは、授業についていけなくなってしまいます。
2)面倒なことが嫌なのも、困ります。
受験勉強は、面倒なことが多いのです。
問題をすぐに解くことができないことが多いのは、良くお分かりだと思います。
一つひとつ、確実に理解して、問題を解くということができないと、いつまでたっても成績は上がりませんし、入試で合格はできません。
面倒なことを嫌がらずに、一つひとつ確実にやっていくことができるように、「面倒くさい」と言わず、取り組めるようにしておいてあげることが必要です。
3)読み・書き・計算ができないということが、特に問題になるのは中学受験をお考えで塾に通う場合です。
最近、多くなっているのが、「漢字が書けない」「漢字で書きたがらない」というものです。
これは、明らかに、スマホ、携帯電話、学校でのタブレット、PCの活用が影響していると私は思っています。
国語の問題だけでなく、理科、社会の用語を応えるのに、漢字で書かないといけないことがほとんどです。
これには、2の面倒なことを嫌がるというのも関係しているかもしれません。
書く作業を嫌がる、遅い、書けないとなると、中学受験など、考えるまでもありません。
計算ですが、百ます計算のような小学校1年生、2年生の計算に時間がかかるようでは、理科の計算問題や算数の問題を解くことに時間がかかりすぎます。
百ます計算であれば、一桁の計算が中心のものであれば、たし算、ひき算、かけ算は、陰山先生がおっしゃっているように2分以内にできて欲しいところです。
難関中学を受験しようと思えば、1分30秒くらいには、小学4年生の時にはなっていて欲しいと思います。
塾で学習する問題を解くためには、その程度のことができるようになっておかなければ、塾で子どもが無理に勉強をするような感じになってしまいます。
それすらもできないのであれば、中学受験を考えるところまでは、たどり着いていないとお考えいただくのが良いと思います。
だからと言って、小学1年生から、進学塾に入れるような必要はありません。また、たくさんプリントを解くようなところで、ただ、枚数をこなすことをしても、時間がかかっていては意味がありません。
スピードが必要になりますから、遊び感覚で計算練習をしておくことで、早く計算ができるようにしておくと良いと思います。
今日は、学習面で塾に通う前にできるようにしておいて欲しいことをお話ししました。
次回は、精神面・感情面で塾に通う前に考えておいて欲しいことをお話ししたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。