中学受験と不登校(652)聴くときの表情を意識する

聴くときの表情を意識する
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感謝申し上げます。
子どもの話を「どのように聞くか」ということをテーマにお話ししてきています。
前回は「話すときの表情」でしたが、今回は「聞くときの表情」についてです。
聴くときは、表情の前に、もう一つ、大切なことがあります。
体の向きです。
映画の中で、よく、カウンセラーやセラピストが、オフィスで話を聞いている時に、横を向きながら、でも時々、顔をクライアントの方に向けているシーンがあります。
真正面に座らず、少し斜めに座り、机かテーブルに手を置いて、静かに話していることが多いと思います。
ところが、体はクライアントの方を向いていることが多いのです。
おへその少し下に「丹田」というところがあることは、ご存じだと思います。
アーユルベーダでいう第2チャクラといってもいいかもしれません。
それを、クライアントに向けているのです。
これは、実は、丹田が向いていると、クライアントは無意識に聞いてもらっていると感じることがわかっているからです。
だから、映画でもそのようにしているのです。
お母様が子どもの話を聞くときに、疲れていて子どもの話を「聴けない、聞いているだけ」のときがあることもあります。
ですから、「聴けない」ときは、体だけでも、丹田を子どもの方を向けておくと、子どもは無意識に「聴いてもらっている」と感じて、話せてよかったと感じてくれます。
それと、「ゆっくり、しっかり、じっくり」と聴くためには、口角を少し上げて、穏やかに微笑んでいる表情で、静かに深くうなずきながら聴くことで、聴いてもらえているという実感をもってもらえます。
できれば、そのときの子どもの話すスピードにあわせて、うなずくことも大切です。
早く話していれば、「うん、うん」とうなずくのもテンポよく、ゆっくり話していれば、子どもの話すテンポでうなずいてあげると、より聞いてもらえていることが無意識に伝わります。
聴いてもらえていると感じるのです。
より話してもらおうと思う場合は、少し表情をオーバーなくらいに変えて聞いてあげることも大切です。
たとえば、驚いたときには、「えぇ~っ?」って言いながら、眉毛だけをあげて話を聞いてあげれば、はっきりとおどろいていると伝わります。
それだけ真剣に「聴いている」と無意識に感じてくれるのです。
小さい子どもの話を聞くときは、子どもの方を向いて、同じ視線の高さまでしゃがんで、その子の目を見ながら話を聞いてあげなければならないと言われます。
それは、そうすることで、本当にしっかりと話が聞けるだけでなく、子どもが無意識に聴いてもらえてると感じられるからなのです。
「聴く」ときの自分の表情、聴く姿勢を少し気をつけるだけで、今までよりもずっと、子どもに聴いてもらえていることを実感してもらえます。
その上で、口を挟まないで、最後まで話を黙って聴いてあげれば、子ども達は、すごく聴いてもらえていると感じて、満足してくれます。
話の内容も否定しないで、最後まで聞いて、
「オウム返し+ポジティブな一言」
だけ返してあげれば、なおいいですね。
子どもの話を聴くときのことは。もちろん、大人同士にも使えます。
上手に使いながら、「ゆっくり、しっかり、じっくり」と聞くことができれば、話したいことを話す人よりも、ずっとコミュニケーションをとれるようになります。
ぜひ、お子さんの話を聴きながら、身に着けていってください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。