中学受験と不登校(649)言葉の奥にあるものを聞く

言葉の奥にあるものを聞く
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いつもありがとうございます。
感謝申し上げます。
子どもの話を「どのように聞くか」ということをテーマにお話ししています。
何を言いたいかわからないまま、お子さんがずっと話している。
そんなことがありませんか?
実は、よくあることではないかと思います。
子ども達には、どんな子どもにでも、いろいろな思いがあります。
でも、なかなかストレートに言葉にすることはできないことが多いものです。
そんな時に、結局何が言いたかったかわからないまま、話が終わることってありますよね。
これまでにご縁のあったお母様に、子どもの思いをとても上手に聞かれるお母様がいらっしゃいました。
そのお母様は、下手なカウンセラーよりも上手にお子さんの話を聞いていらっしゃったのです。
ですから、そのお母様のお子さんは、いつも元気いっぱいでした。
それはぞうなのです。
いつもしっかりと話を聞いてもらえて、いつでも困ったら、自分の中の安全基地に逃げ帰れるのです。
言い換えれば、心の中の安全基地に避難した後、それを言葉にして、本当の安全基地であるご家庭で、お母様に相談をするということができるのですから、これ以上、安心できることはないのです。
少し話は変わりますが、会社でも家庭でもコミュニティでも、コミュニケーション力の高い人というのは、どういう人をイメージされますか?
多くの人と話をできて、話題も豊富で、積極的でポジティブな人というイメージはありませんか?
でも、本当にそうでしょうか。
この子どもの話を上手に聞いていらっしゃったお母様は、決してそんなことはなく、どちらかというと、穏やかで物静かな感じでおとなしそうな方でした。
話していた人が、この人がコミュニケーション力が高いと思える場合というのは、話した後、こちらがホッとする、安心することができ、誰からも好かれる人のようなイメージではありませんか?
コミュニケーション力が高い人というのは、その場が心地よくなり、安心でき、誰からも好かれる人のことだと、私は思っています。
そうなるためには、しっかりと他人の話を聞いているだけでなく、聞いてもらった話し手が「すごく聞いてもらえた、伝わった」と感じることが必要です。
そのためには、「この人はなぜこんな話をしているのだろう?」とか「この言葉にはどんな思いが隠れているのだろう?」「どんな思いでこの言葉を言っているのだろう?」と話している人に意識を向ける必要があります。
私はよく「言葉の奥、言葉の向こう側」という表現をしますが、話している人の言葉に対して、「どんなも思いがあるか」と意識を向けることで、「言葉の奥」にあるその人のその思いを聞く、思いに気持ちを寄せることができます。
そうすると、その思いに気がつくことがあり、その人は思いを聞いてもらえた、わかってもらえたと感じられるようになるのです。
お子さんが、何かを言ってきたら、「なぜこの子はこんな話をしているのだろう?」と言葉の奥にある思いに意識を向けてみてください。
そうすると、お子さんが何を言いたいのかに気が付く、伝えたいメッセージに気がつくことがあります。
そう思って見守ってあげてください。
それだけでも、お子さんはものすごく安心します。
何かに悩んでいても、ほっとした顔をすることがあります。
この時のポイントは、途中で言いたいことに気が付いても、「絶対に最後まで聞いて、途中でアドバイスをしない」ことです。
気が付くとすぐにアドバイスを始める方がかなり多いのです。
そのアドバイスはいらないのです。
ただ、聞く。
だまって、言葉の奥にある思いを聞いてあげるのです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。