中学受験と不登校(648)子どもの話たいことを聞く

子どもの話たいことを聞く
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いつもありがとうございます。
感謝申し上げます。
子どもの話を「どのように聞くか」ということをテーマにお話ししています。
不登校になった子どもも、中学受験を目指している子ども、高校受験で第一志望校に向けて努力を続けている子どもも、それぞれの子ども達には、それぞれの思いがあります。
同じように、ご家族にも思いがありますよね。
ここで、子どもの話を聞こうとしても、この思いが邪魔をします。
心配だし、不安だし、どうなっているかわからない、どのように考えているかわからないから、この機会にどうしても聞いておきたい、と思うその気持ちが、子どもの話を聞けなくしていることにお気づきですか?
それは、子どもの思いですか?
子どもの話を本当に聞こうと思っていますか?
明らかに違いますよね!
そうなのです。
子どもが話したいことを話してもらうことが、目的のはずなのに、結局、お母様、お父様が聞きたいことを聞こうとして、そのずれにイラついて、子どもは話すのをやめて、ケンカが始まるのです。
この簡単なことが、わからないで、お母様もお父様もすごく怒られていることが多いのです。
お母様、お父様が子どもの話を聞けない人が多いのは、この点に尽きるといってもいいかもしれません。
子どもの話だけではありません。
他人の話を聞くためには、他人の話したいことを、話してもらえるように、「ゆっくり、しっかり、じっくり」聞くことに徹するのです。
どれくらいの割合だと、話したいことを話せたと思うかというと、
(相手の話):(自分の話)=95:5だと言われています。
そのくらいだと、聞いてもらえたと実感できるのです。
ですから、子どもの話を聞くと決めたら、もう自分の聞きたいことは聞かない、それどころか、自分はもう何も話さないつもりで、覚悟を決めて、「ゆっくり、しっかり、じっくり」聞いてください。
そのときに、何かをしながらでは、聞いたことにはなりません。
昨日お伝えしたメラビアンの法則です。
聞く姿勢になっていないと、子どもは聞いてもらっていると感じられません。
「そんなこと言っても時間がない」と言って、子どもの話をどうしても何かをしながらでなければ聞けないことも日によってはあるでしょう。
シングルマザーの方なら、なおさらそうかもしれません。
それでも、小さいお子さんなら一緒にお風呂に入っているとき、食事のあと、寝る前など、どこかに5分くらいは時間があるはずです。
なければ作ってでも、そこは、一切、お母様は自分から話をせず、聞きたいことも聞かず、ただ、静かに黙って、微笑みながら子どもの話に耳を傾けてあげてください。
これだけで、子どもは、ものすごく元気になります。
なぜなら、聞いてもらっていることで、精神的に安心感を得られます。
心の安全基地ができて、自己存在感をしっかりと持てるようになります。
もっと言えば、お母様の愛情を子どもはしっかりと感じるのです。
話を聞いた後、小学生低学年くらいまでのお子さんなら、しっかりとハグしてあげながら、話を聞いた感想を一言だけお伝えになるだけで、子どもは幸せな気持ちになれます。
中学生や高校生の子どもでも、何か話をしてくれたら、話してくれたことの内容を、オウム返しにしながら、一言、ポジティブな言葉をつけておくことも、効果は高いです。
よくあるのが、「今度のテストはがんばるよ!」と子どもが言ったときに「前のテストもがんばるって言いながら、全然がんばらなかったよね?今度は期待してるわ!」みたいにネガティブな一言をつけてしまうことです。
そうすると、「せっかくがんばろうと思ってたのに、やる気なくなったわ!!」と返されてケンカになります。
これは、子どもの話も聞いていないし、自分の言いたいことを言っているだけにしか感じられません。
「今度のテストはがんばるよ!」と言ったら「今度のテスト、がんばるんだね?それなら、きっとうまくいくよ。」と返してあげれば、子どもにしたら、嫌な気はしません。
ここに「今度のテスト、がんばるんだね?それならきっとうまくいくよ。がんばってね。」と最後に「がんばってね」と付け加えることについては、やめておくことをお勧めします。
なぜなら、子どもによれば、応援してくれていると思う子どももいれば、そこに圧力がかかっている、結局やって欲しいと思っていると受け取る、そういう子どももいます。
だから、「オウム返し+ポジティブな一言」までにしておくことをおすすめします。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。