中学受験と不登校(647)子どもの話を聞くことに徹する

子どもの話を聞くことに徹する
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不登校にしても、中学受験にしても、高校受験にしても、子ども達はそれぞれの思いがあります。
同じように、ご家族にも思いがあります。
ところが、長い間、教育や受験の世界にいると、ご家族で子どもの話を聞けない人が多いことに驚きます。
お父様は、まず聞けないですね。
聞く前から自分の言いたいことを子どもに向かって言っています。
お母様も、お口チャックと言って懸命に黙っていることもありますが、本当は言いたくて言いたくて仕方がないことが多いです。
これについては、お父様とお母様で違うのですが、お父様は「こうでなければならない」ということを話しています。
お母様は、不安から「これからどうするの?どうしようと思ってるの?」というようなことをお聞きになっています。
どちらにしても、子どもの話は聞いていません。
ご家族が聞ける状態ではないからです。
一番、落ち着いていないといけないご家族が、子どものことで、不安だと思っていますから、どうしようもありません。
そこには、お子さんを根っこの部分で信じていないことが考えられます。
こう言うと、必ず批判が飛んできます。
「そんなことはない!絶対に子どものことを信じています!」
こうやって、何度お叱りを受けたかわかりません。
ところが、「じゃあ、お子さんに任せてあげてください。」というと、「そんなことをしたら、子どもが何もせず、とんでもないことになります。」とおっしゃるのです。
「そんなに信じているのなら、任せてあげれば、子どもだってわかっていますから、子どもなりに考えて、動き出そうとしますよ。」と言えば、余計にお叱りを受けることがほとんどです。
ご家族がお子さんのことを信じていないと、私も思っていません。
ところが、信じきれないくらい、ご家族が不安になっているのです。
だから、信じきれないでいるのです。
ところで「メラビアンの法則」というのを聞いたことがある方も多いと思います。
人がコミュニケーションを図るとき、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で相手に影響を与えるというものです。
ということは、子どもが不登校になった、中学受験の模試の成績が悪かったような、子どもの話を聞いてあげて欲しいときに、どれだけご家族がじぶんの思いを言わないようにしていても、子ども達は、お母様、お父様の顔の表情、身振り手振りから、自分の話を聞いてはもらえないとわかっているということです。
そんなご家族に自分の思いや聞いてほしいこと、困っていることを子どもが話せると思いますか?
明らかに自分の話を聞くどころか、言いたいことをただ我慢しているだけの人に向かって、子ども達が話せるはずはないのです。
高校受験のための大事な模試でうまくいかなかった、学校に行きづらくなって悩んでいる、いじめられて辛い。
こんな時こそ、ご家族に聞いてほしいのに、ご家族が子どもの話を聞ける状態ではなければ、子どもは黙って我慢するしかありません。
それが、事態をこじらせていくことになることは、誰が考えてもわかります。
子どもの話を聞くときは、自分の思いは少し忘れて、「ゆっくり、じっくり、しっかりと聞く」ことに徹してほしいと思います。
それだけで、子どもは元気になります。
その時には、途中で口を挟まず、「穏やかに静かに深くうなずく」、このことを意識してほしいと思います。
それだけで、子どもはものすごく変わります。
そうしたら、子どもは笑顔になり、自分がしないといけないと思っていることを、やっていけるようになります。
それがお母様、お父様の一番の願いではありませんか?
ゆっくり、じっくり、しっかりと聞く
これだけで、家の中は明るくなります。
ぜひ、子ども達のために、家の中を明るくするために、実践してみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。