中学受験と不登校(646)なぜ子どもは話したがらないか?

なぜ、子どもは親に話したがらないか?
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
小学生高学年くらいから中学生・高校生くらいになると、だんだん子ども達は親に自分のことを話さなくなります。
それは、一つには、自立していっているからということは、良くお分かりいただけると思います。
親よりも友達と、外に目が向く年齢です。
親に話しにくいことも、友達には話せるようになっていきます。
だから、家庭の外側でのつながりを持つことで、自立していこうとしているので、当然のことです。
ある子どもに、親と話すのは嫌か?と聞いたら、「面倒くさい」という返事が返ってきました。
「一言話したら、かぶせて10も20も言われる。」だから「面倒くさい」と。
その子どもに聞いてみると、要するに、子どもの話を途中まで聞いて、あとは自分の言いたいことを言っているというのです。
子どもは聞いていても、半分くらい怒られている気分で聞いているので、「ノーリアクション」なのです。
下手にリアクションをすれば、何を言われるかわからないので、黙って聞いているのです。
そうすると、「聞いてるの?!!!」と余計に話が長くなってしまうのだそうです。
それでは、子どもは話をしたがらないことは、お分かりいただけると思います。
こんなこともあります。
お母様方は、家でもかなり忙しくされていらっしゃることは、間違いありません。
忙しくしているときに、「明日、〇〇がいる」と言われても、すぐにはどうにもできないのです。
子ども側からしたら、後で言ったら、もっと早く言いなさいと言われるから、忙しいことをわかっていても言わなくてはなりません。
言ったら言ったで「あとにして」と言われたら、どうしたらいいの?となるのです。
子どもが気持ちよく、自分の話したい事、聞いてほしいこと、相談したいことを話そうと思うと、お母様が聞く姿勢になっていないと、話せないのです。
ここに出てきた親子の中で、「ノーリアクション」だと、聞いているのかどうかわからないことが、お分かりいただけると思います。
子ども達の話を聞くにも、ご家族の話を聞いてもらうにも、必ず、うなずく、相槌を打つなどのリアクションが必要なのです。
子ども達も同じなのです。
お母様が時間のある時に、ゆっくりと話を聞いてくれる、最後まで口を挟まずに、うなずきながら黙って聞いてくれると、話せるのです。
子ども達は、大人のように、話す内容をまとめて、論理的に話すということは、できないことが多いので、聞いていて話が分からないから、途中で聞き直したり、まとめたりしないと聞いていられないというお母様、お父様もいらっしゃいます。
聞き直すにしても、最後まで聞いて、「こういうことね」とまとめてあげると、子どもも整理できて、とても聞いてもらえたと感じられます。
それから、お母様が聞きたいことを聞いてあげることで、より子どもも、そしてお母様も話の内容が理解できるのです。
中には、お母様に聞いてもらっているうちに、自分の中で整理ができて、すっきりすることもあります。
そうなると、すごくうれしくて、お母様にもっと聞いてほしいとなっていきます。
私が尊敬している千葉県の子ども家庭教育フォーラムの富田富士也先生が、よく「お母さんこそ名カウンセラーになってあげて欲しい」とおっしゃっていたことは、今ではよくわかります。
そうなっていただければ、家の中は、とても穏やかで明るい雰囲気になります。
ぜひ、「しっかりと聞く」ことから始めてみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。