中学受験と不登校(644)どうして親の話を聞けないか?


どうして子どもは親の話を聞けないか?


今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。


子どもが塾や学校のテストを持って帰ってきたときに、点数が思った以上に低いことはよくあることです。

ご家族にしてみたら「どうしてこんな点数なの?ちゃんと勉強したの?」と聞きたくなりますよね。


この時に、子ども達は、もう話すことをしたくないから、下を向いていることがほとんどではないかと思います。

元気のいい子なら「うるさいなあ。次はがんばるから。」とそっぽ向いてしまいます。



どうしてこうなるか、お分かりですか?

少し考えてみてください。



たぶん、こうなのです。

「どうしてこんな点数なの?ちゃんと勉強したの?」という言葉を言われて、子どもが聞いているように見えるかもしれません。

でも、この後ろに、言葉にはしていませんが「勉強しなかったんでしょう?!」とか「もっと早くから準備しないから!」とか「だから、もっとやりなさいと言ったでしょう!」という言葉が、ご家族から発せられてはいないのですが、それがついていると、子どもは感じ取っているのです。


だから、聞きたくないという態度になっているのだと思います。


最近「傾聴」という言葉をよくお聞きになる方もいらっしゃると思います。

本屋さんに言っても「傾聴」についての本はたくさん出版されています。

「傾聴」がこれだけ意識されているのは、どうしてかお分かりですか?


それは、人は根本的に他人の話を聞けないからなのです。


人には次のような性質があります。

・人は、聞く力が話す力より強い
・人は、周りの人と同じような行動をとろうとする
・人は、自分のことをわかってほしいと思っている

人は聞く力が、話す力よりも強いために、人の話を聞きながら、他のことを考えられる余裕があります。

だから、他人の話を聞きながらも、別のことを考えてしまいます。


また、人が話していると、無意識に自分も同じように話そうとしてしまいます。

だから、周りの人が話していると、自分も話さないといけないと感じてしまうのです。


そして、何よりも、人は自分の話をして、理解してほしい、わかって欲しい、共感してほしいと思っています。

だから、とにかく話をして聞いてもらいたいと、話そうとするのです。



お母様が、お子さんが点数の悪い答案用紙を見せたときに、もう、カチンときているのです。

ですから、お子さんが何か言い訳をしていても、聞いていないことがほとんどです。


子どもがどれだけ理路整然と、できなかった理由を話しても、聞いていないし、お母様も話そうとしているし、このイラ立ちをわからせたい、わかって欲しいとなれば、子どもの話など耳に入ってはいないのです。


それを敏感に察知すれば、子どもはもう、何を言われるかわかっていますから、聞かないようにしてしまうのです。


子どもに行動を変えてほしいと思えば、お母様、お父様が話すことを10としたら、90は子どもに話させるようにして、10話をして、90は聞くことに徹するようにしてください。


そうすることで、ちゃんと聞いてもらえた、わかってもらえたと子どもが感じて、これからの態度、行動を変えることができるのです。


もちろん、すぐにすべてが変わるわけではありませんが、そうすることで、子どもの行動が変わっていくのです。


お子さんの行動を変えるためには、しっかりとお子さんの話を聞いてあげるところから始めてみてください。



今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日をお過ごしください。

最新の投稿

サービス

  • 不登校・発達相談・教育カウンセリング

    30代から50代のシングルマザーや起業家など、女性の方を中心に、心の深い部分にある「心の傷」を癒し、自信を持って子育てやビジネスができるようにしていきます。不登校、発達障害のお子さんを持つ方のご相談もお聞きします。

  • 日本を学ぶ(募集停止中)

    我が国「日本」とはどのような国なのか、学校では学べない本当の我が国の歴史はどのようなものがあるのか、今の「日本」は一体、何がどうなっているのか、ということについて、さまざまな教材を使って学んでいきます。

  • 自ら学ぶための「学び方相談」、教育コンサルティング

    「受験」という目標だけでなく、日頃からどのように学ぶことで、より効率よく学べるのか、自分の目標に向かってどのように学ぶのが良いのかをお伝えしていきます。一人ひとりに個別にご相談を伺います。