中学受験と不登校(640)他人に期待しない

他人に期待しない
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
前回は「現実を受け入れる」ということについて、お話させていただきました。
今日は「他人に期待をしない」ことについて、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
夏休み明けから、お子さんが学校に行けなくなってしまったとお悩みのお母様から、多くのご相談をいただきます。
特に難関私立中学に合格したものの、今は登校できず、どうしたらいいのか分からないと、ご本人もお母様も、とてもお悩みというご相談が、この時期は毎年、多いです。
私が中学受験も大学受験も、そして不登校の子ども達も同時に見てきたからかもしれません。
今、どんなにお辛い思いをされているか、私にも想像がつきます。本当に胸が痛みます。
中学受験をがんばって、難関国私立中学に合格したのに、今、学校に行けなくなってしまったお子さんを持つお母様。
「こんなはずじゃなかった」「どうしてこうなってしまったの」と、毎日悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、もし、このブログをお読みいただいていらっしゃれば、まずは深呼吸をして、肩の力を抜いてみてください。
お母様、あなたは何も間違っていません。お子さんも、決して悪くありません。
私たちは往々にして、他人に期待をしがちです。
特に自分の子どもには、大きな期待を抱きます。
難関校に合格したのだから、きっと楽しく充実した学校生活を送れるはず。
そして、順調に学習もして、東大、京大などの難関国立大学への合格も・・・。
そう思うのは自然なことです。
しかし、現実は必ずしも期待通りにはいきません。
そして、その期待が大きければ大きいほど、現実とのギャップに苦しむことになります。
ここで大切なのは、「他人に期待をしない」ということです。
これは決して諦めろということではありません。
むしろ、お子さんの本当の姿を受け入れ、理解しようとする姿勢のことを言います。
お子さんは今、学校に行けていません。
でも、それは決して怠けているわけではありません。
何らか理由が不登校になっているどの子どもにもあります。
お母様、あなたは、理由や原因がわかれば、「あの学校に復帰できる!」と思うかもしれません。
ただ、その理由はじっくり探ったとしても、わからないかもしれません。
いや、多くの場合、わからないままなのです。
私がフリースクールで出会ってきた多くの子どもたちも、最初は学校に行けなくなってしまったことに自信を失い、自分を責めていました。
しかも、なぜ、学校に行けないのか、行きたくて行きたくて仕方がないのに、いけないのはなぜなのか。
ずっと悩んでいました。
その理由がすぐには、わからないために、苦しんだ子ども達の方が圧倒的に多いのです。
それでも、少しずつ自分と向き合い、自分のペースを見つけていく中で、再び前を向いて歩き始めることができたのです。
お母様、今はお子さんのペースを大切にしてあげてください。
学校に行けないことを責めるのではなく、「今の君でいいんだよ」というメッセージを送り続けてください。
そして、お母様自身も、「こうあるべき」という固定観念から自由になってみてください。
難関校に合格したから幸せになれる、というわけではありません。
本当の幸せは、自分らしく生きることから生まれるのです。
今は確かに苦しい時期かもしれません。
でも、この経験を通して、お子さんは必ず成長します。
そして、お母様とお子さんの絆も、より深まっていくはずです。
焦らずに、ゆっくりと前に進んでいきましょう。
一歩前に進むのが難しい日もあるでしょう。
そんな日は、立ち止まっているだけでいいのです。
後ろに下がらないだけでも、十分な前進です。
お母様、あなたは一人じゃありません。
同じような経験をしている方々がたくさんいます。
そして、私たち専門家も、いつでもサポートさせていただく準備があります。
今日のブログが、少しでもお母様の心の支えになれば幸いです。
これからも、お子さんとともに、一歩ずつ前に進んでいってください。
きっと、素晴らしい未来が待っています。
最後に、ある言葉を紹介させてください。
「木々の成長に一番大切なのは、根っこを深く張ること。そして、それには時間がかかるのです。」
お子さんの成長も同じです。
今は目に見えない部分で、大切な根っこを張っている時期なのかもしれません。
その過程を、温かく見守ってあげてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。