中学受験と不登校(627)チャレンジと失敗

チャレンジと失敗
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
9月は、人として「どうあるか」ということを一つの大きなテーマにして、自己存在感をしっかりと持っている前提で、お話してきました。
今日は、「チャレンジと失敗」ということについて、お話したいと思います。
最近の子ども達は、「大丈夫だとわかっていないとできない」ことが多く、わからないことをやりたくない子どもも多く見かけられます。
反対に、誰がどう考えても無理だと思うことも、やってしまうことがあります。
何も考えずに「できる」と思い込んでやって、まったくできないので、周りの責任にするというようなことがあります。
先日、知り合いの看護師の方のお子さんのことでご相談をお聞きした時に、こんなことをお聞きしました。
その看護師の小学生のお嬢さんのクラスの男の子の一人が、ものすごく運動ができるようで、鉄棒の逆上がりは教えてもらわなくても、できたようです。
そこに同じクラスの女の子が、教えてもらう前に、「私だってできる」と言ったので、やってみてと周りの男の子達に言われてやることになったのです。
その看護師のお嬢さんが、「本当にできるの?大丈夫?」と聞いたときに、「あれくらいはできるよ」と言っていたそうです。
ところが、まったくできず、男の子達が笑いものにしたというのです。
その女の子は、簡単にできると思い込んでいたようです。
このように、ものすごく自己評価が低いために、何でもできないと思うか、ものすごく自己評価が高くて、簡単にできると思うか、というような両極端になっていることがあるように思います。
これは、私の中では基本的に同じだと思っていて、
「失敗したくない」
「失敗することなんてあり得ない」
と思っているからなのです。
どちらも、ものすごく失敗することを恐れているという点で、何も変わらないのです。
今の子ども達は、このようにものすごく失敗を恐れます。
これは、小さいときから、あまり失敗をする、余計なことをして怒られる、という経験が少ないからだと思います。
小さい子どもにハサミを使わせることを、ご家族はあまりされないと、保育士の方にお聞きしました。
「ケガをしたらどうするの?」とご家族が止めるそうなのです。
ケガをするかもしれません。
だからと言って、指を切り落とすほどの力は小さい子どもにはありません。
だから、せいぜい、少し切ってしまう程度です。
ここで自分の指を切る、ということをやることで、気をつけないといけないということを学び、上手にハサミを使えるようになるのです。
だからと言って、無理にハサミを使わせようというのではありません。
少しくらいケガをしてもいいと私は思います。
子ども達にもっとチャレンジをさせて欲しいと思うのです。
「やってみよう!」
「こうしたらうまくいくかもしれない!」
「きっと私にもできる!」
「僕にもできた!」
こんな思いを持つことが、あきらめずにチャレンジする気持ちを育てるのです。
我が国は、失敗をすることを、元々、許さないところが強く残っています。
だから、毎年、多くの方が、もうダメだと、自ら命を落としていかれます。
小さい頃からチャレンジする気持ちを育てていけば、こうしてうまくいかなくても、あきらめない人に育っていきます。
エジソンや多くの先人の方々が示してくださっている通り、本当は失敗などないのです。
できるまでやり続ければ、それは成功への途中経過なだけなのです。
だから、あきらめた時点で、それは失敗に自分でしてしまうのです。
失敗と考えず、チャレンジし続ける気持ちを持ってもらえる、そんな人に成長して欲しいと思いませんか?
ちなみに、最初に出てきた看護師さんが、話の続きがあると教えてくださいました。
このできなかった女の子は、最初はふてくされて、あきらめて、体育の授業でもあまりやる気を見せなかったのです。
さらっと逆上がりをやって見せた男の子に「練習すればきっとできるよ。」と言われてから、少しやる気になって、真剣に練習するようになったようで、何とか出来るようになったということでした。
ちょっとしたことがきっかけで、変われることもあります。
あきらめずに、チャレンジし続けて欲しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。