中学受験と不登校(615)自分を自分で苦しめない

自分で自分を苦しめない
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
これまで、ありのままの自分を受け入れる、終わったことを引きずらないということをお伝えしてきました。
それでも、自分のことをなかなか大事にできないこともあります。
以前、リストカットをする女の子がいました。
この子は、リストカットをすると、生きている実感がわくと言っていました。
自傷行為をしないと、生きている実感が持てない状態だったのです。
私から見たら、自分で自分を苦しめないと生きていけない状態だったのです。
そうしないと、落ち着かず、常に不安で、ものすごイライラするような状態だったのです。
だから、ずっと話を聞き、出てきた感情とその時の状況を一緒に見つめて、共感して、そして、自分を苦しめなくていいんだということを、少しずつ、少しずつ、伝えていきました。
精神科医の先生も定期的に診察し、投薬も受けていました。
臨床心理士のカウンセラーの先生も、必ず話を聞いてくれていました。
ですから、私が余計なことをできない状況の中でしたが、話を聞いて欲しいと私の前に来るので、そうしていたのです。
精神科医の先生にも、カウンセラーの先生にもご連絡し、どのようにしていくかを、常にご相談していました。
先生方は、私が話を聞くのが主だと考えていいとまで言ってくださり、3人で連携してその子のことを見ていたのです。
この女の子のことで、先生方とご相談しながら、私が一番、学んだことは、自分を苦しめているのは、実は、自分なのだということでした。
彼女を苦しめているのは、彼女自身だと。
彼女が苦痛を伴う感情を、彼女が自分で作り出して、自分を叩きのめしていることを、彼女自身がなかなか認めないのです。
そうして、外側に責任を押し付けて、自分はその犠牲になっていると彼女は思い込んでいたのです。
それでは、いつまでたっても解決しないことに、私は気がついたのです。
先生方と一緒に、少しずつ、彼女が自分の感情を見つめるようにしていきました。
私は、彼女の話を聞きながら、彼女を捨てたご両親のことをひきずらないように、今を大切にしようと話し続けました。
そして、今の自分を受け入れていこう、今のままの自分でいいのだと言い続けました。
先生方も、丁寧に丁寧に話を聞いてくださり、お薬も調整してくださり、ようやく彼女が自分の状態を受け入れるようになった時に、彼女がはじめて、自分を苦しめていたのは自分だったと言ったのです。
高校生の時に、両親が出ていってしまい、おばあちゃんと二人きりになった彼女がどれほどの思いをしたかは、聞いていても辛く悲しかったです。
その彼女も、今は、結婚して幸せに暮らしています。
その彼女の苦しみから、学ばせていただいたことは、今でも私の大きな財産になっています。
自分を自分で苦しめない。
今の自分でいいのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も1日、元気にお過ごしください。