中学受験と不登校(614)他人に文句を言う

他人に文句を言う
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
最近、カスタマーハラスメントということが言われるようになりました。
お客様による、クレームではなく、もう完全に脅しです。
私も何度かそういうことに直面したことがあります。
でも、それは相手が893だったので、仕方がなかったのですが、そのときでも一切、断固としてひきませんでした。
徹頭徹尾、慇懃無礼なまでに丁重に相手をして、胸倉つかまれ怒鳴り散らされても、態度を変えませんでした。
SNSのない時代ですから、そうしてもその時だけでした。
すぐに別のスタッフが警察を呼び、警察の介入で事なきを得ましたが、私は今でも、どんなお客様でも、度を越したら、自分達で対応をしないと決めています。
今のカスタマーハラスメントやクレームを聞いたり、見たりしていると、当時の893と何も変わりません。
日本の民度が低下したことは明らかです。
だから、泣き寝入りをしてもいいと言っているわけではありません。
おかしいことはおかしい、ダメなものはダメと言っていいと、私は思っています。
ただ、ものの言い方があると思うのです。
いくらなんでも、そんな言い方をしたら、ケンカを吹っかけているとしか思えません。
自分の日頃のストレスを、ただ吐き出しているだけと言われても仕方がないような物言いです。
あおり運転も言わないだけで、やっていることは同じです。
子ども達に、そういう物言いは絶対に許しませんでした。
それでも、子どもがひかないときは、いつも、仕事を辞める覚悟で、一人の人として、本気でぶつかっていました。
まあ、今から考えれば、ただの大人が子どものケンカを買っていただけですが。
そこまで大人にされたら、当時の子ども達は、ちゃんと理解してひいていました。
ところが、今の子ども達は、小さいときに怒られることも、本気で殴り合いのけんかすることもありませんから、大人に平気で向かってきます。
しかも、やっかいなことに、刃物まで日常的に持っていたりします。
そんなことは、昔の非行少年たちでもしませんでした。
そうなれば、人殺しをしてしまう可能性があり、それが自分の人生をどうするかは、わかっていたと思います。
今の子ども達は、そういうことまで、思いも至らず、本当にやってしまうことを想像すらできません。
ここには、いつも自分のことにしか興味関心がないからだと、私は思っています。
他人を思いやることが、日常的にあまりできないからだと思います。
それには、いろいろな理由が考えられます。
同時並行処理ができなくなったことも原因の一つでしょう。
何でもある便利な世の中になったこともあるでしょう。
それが悪いと言っているのではありません。
情報が多すぎることも、大きな原因かもしれません。
情報が多いにもかかわらず、子育てのお手本や相談できる相手がいないこともあるでしょう。
常に他人との比較にさらされていることも原因かもしれません。
自分の発言が、相手にどのような思いをさせるのかということを考えられているとは思えません。
考えていれば、カスタマーハラスメントみたいなことは、起こりえないのです。
その電話の方に言えることではないようなことまで、怒鳴り散らして言うのはおかしいということを理解できないのは、教育の低さを表しているのかもしれません。
他人を思いやれないからこそ、何かあれば、すぐに他人に文句を言い、「私は悪くない」と主張するようになったのではないかと思います。
他人に文句を言う前に、どう言ったら伝わるのか、ただ、自分が怒鳴り散らしたいだけではないのか、それを考えてから、言葉にするだけで、伝わり方も違うと思います。
もちろん、聞く側の問題もあることは、間違いありません。
そんな優しい言い方をしていたら、何も伝わらないとおっしゃる気持ちもわかります。
それでも、子ども達には、まず、自分の意見を整理して、文句ではなく、何をどのように伝えるのがよいか、理路整然と筋道を立てて話せるようにしてほしいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も1日、元気にお過ごしください。