中学受験と不登校(608)子育てモデルがない

子育てモデルがない
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
とても勉強ができる、塾に通ってくれていた高校生の男の子のお話から、親の価値観を押し付けてしまう、その理由を考えてみました。
・子育てのモデルが身近に無い
・自分が受けた子育てをまねる
・失敗したくない
こういうことが考えられます。
他にも、子育てのモデルが身近に無いことにつながりますが、地域のコミュニティが希薄になっていることが有ります。
要するに、ご近所づきあいが減ったことです。
良くも悪くも、昭和の時代から平成初期までは、まだ、かろうじて、ご近所づきあい、自治会、町内会、子供会などがありました。
今では都市部では、自治会、町内会、子供会も減る一方です。
子供会などはほとんどのところが成立しないくらい、子どもの数が減ってしまっています。
核家族化も進み、子育ての知恵を身内からも学べず、近所づきあいも減ってしまえば、子育ての悩みを相談できる相手が近くにいないのは当然です。
未婚率が高くなり、結婚しない人が増えることで、子育てを相談できる友人も減っていくことも、子育ての悩みを相談できない理由になっているでしょう。
晩婚化、晩産化も進み、子どもの出産で、30代後半での出産と20代後半での出産はその後の子育ての体力的なものも異なり、女性の仕事への復帰の仕方も違います。
今の自分の年齢で子育てをした経験のある先輩も少なく、本当に子育てモデルが身近に無いことが、子育ての悩みを大きくしていることが考えられます。
一方で、今は、インターネットで子育ての悩みを共有でき、同じような悩みを抱えるご家族が、お互いに意見を交換したり、情報を共有したりできるようにはなりました。
これは、現代ならではの子育てモデルの共有化だと思います。
実際に目の前で見ているわけでもないので、わかりにくいところもあると思います。
また、動画で見られるといっても、本当に手に取るようにわかるかというと、そうもいかないところがあることもあり、難しく感じるときもあるでしょう。
それでも、インターネットは、今の子育ての悩みを共有できる大きな武器だと思います。
しかし、子育てをする上で、あくまで自分達はどういう子育てをしたいのかということだけは、明確にしておかないと、周りの状況に振り回されてしまい、自分達が納得できない価値観を、気がついたときには押し付けてしまっていることになりかねません。
インターネットというものは、どこまでが本当で、どこからが違うのか判断することが難しいものです。
良いことしか載せていない方も多く、それに惑わされてもいけません。
子ども達自身も先輩を見ることが有りませんから、わからないので、インターネットというのは気をつけないと、自分の価値観か、周りの価値観かがわからなくなってしまいますから、注意したいですね。